ハード・ロックに火をつけて!!
ハード・ロック界におけるストーンズの影響力は絶大だ。とりわけミック・テイラーが加入してからの彼らは、ブルースなどのルーツ音楽を前面に押し出すお馴染みスタイルで、同じくブルースを軸とし、後に拡大化を図るハード・ロック・ムーヴメントに大きな風穴を開けることとなる。同郷のレッド・ツェッペリンは、前身バンド=ヤードバーズで見せたブルース・ロックを独自の解釈で発展させたデビュー作『Led Zeppelin』で、貫禄のヘヴィー・ブルース・ロックを披露して世界を席巻。ほどなくして、USでも〈ストーンズJr〉と評されてきたエアロスミスが出現する。そのサウンドとキャラ(スティーヴン・タイラーなんて唇のブ厚さまでクリソツ!)で人気を博し、76年にヘヴィー・ブルース・ロックの歴史的名盤『Rocks』を完成させたのである。こうした流れはガンズ&ローゼズ~ダークネスと、今日に至るまでの道を切り拓くことになったのは衆知のとおりだ。
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介
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