ローリング・ストーンズをめぐるロックンロール魂が、世界に大きな輪を作る!(2)
ローリング・ストーンズをめぐるロックンロール魂が、世界に大きな輪を作る! その2
MARIANNE FAITHFULL『Marianne Faithfull』 Decca(1965)
マリアンヌ・フェイスフルは17歳の時にミックと初対面。ミックへの第一印象は〈無知で礼儀知らずの田舎者〉。対するミックはキースと共に“As Tears Goes By”を作曲し、当時修道院学校の学生だった彼女に捧げた。後に結ばれた2人は、60年代末を象徴するカップルと謳われることに。(冨田)
GRAM PARSONS『Sacred Hearts And Fallen Angels:The Gram Parsons Anthology』 Rhino
カントリー・ロックを創出した天才。カントリー者とはいえ、ミック&キースから贈られた“Wild Horses”(泣ける!)を聴けばわかるとおり、彼にはストーンズ同様のブラック・フィーリングが濃厚だ。キースとはジャンキー友達でもあった。(北爪)
CREAM『Disraeli Gears』 Polydor(1967)
エリック・クラプトンとミック・テイラー。2人はジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズの歴代ギタリストだが、70年代にテイラーがストーンズを脱退した時、クラプトンは後釜に誘われるのを待っていたそう。キースいわく「俺よりだらしない」という理由からNGに! ケッサクです。(冨田)
STEVIE WONDER『Up-Tight』 Tamla(1966)
ロックも聴き漁っていたワンダー少年は、〈Satisfaction〉のウネリを参考にして表題曲を生み出し、アーティストとして割礼。それから8年後、ストーンズの全米ツアー前座に抜擢されたワンダー青年は、ステージで共演も果たして恩返し。ストーンズによる“I Don't Know Why”のカヴァーもありました。(出嶌)
KINKS『Face To Face』 Pye/Castle(1966)
レノン&マッカトニーだけでなく、ソングライターとしてのジャガー&リチャーズは、変幻自在に新たなるポップ・ソングを書き上げるキンクスの才能溢れるレイ・デイヴィスにもかなり影響を受けたはず。結果、英国伝統音楽の要素も加味された〈UKロック〉を彼らは創り上げた。(ジョビン)
SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES『Ultimate Collection』 Motown
同時代の英国モッド勢に大人気だったモータウンの影響は、当然ストーンズにもドクドク注入。ディランも〈20世紀最大の詩人〉と讃えるスモーキーの曲を最初にストーンズが取り上げたのは、テンプテーションズ“My Girl”の駄カヴァー。後にこのミラクルズの“Going To A Go-Go”で雪辱に成功。(出嶌)
IKE & TINA TURNER『Proud Mary -The Best Of Ike & Tina Turner』 EMI
共にツアーした際に、ストーンズにせがまれてドロドロのブルースを弾いて教えたという元祖放蕩ロッカーのアイク(ブライアン同様のDVモテ男)。ボンボンの目にクールなワルぶりは眩しく映ったはずだ。このベストでは“Honky Tonk Women”の粘っこいカヴァーを披露!(出嶌)
THE WHO『Odds & Sods』 Polydor
67年にミックとキースが大麻所持の罪で禁固刑を言い渡されたのを受けて、ストーンズ・サウンドの灯を守るべく“The Last Time”のカヴァーを発表したザ・フー。その後もカヴァーを続ける予定だったが、2人は釈放。シングルもあまり売れなかったし、両者にとってハッピーエンド。(久保田)