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画面から溢れ出るストーンズ流ワイルドネスを手に入れろ

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年04月13日 12:00

更新: 2006年04月13日 20:08

ソース: 『bounce』 274号(2006/3/25)

文/桑原 シロー

 チャーリーの目つき、ブライアンの仏頂面、そしてミックの唇──どうしようもなくワル。60年代の彼らのフィルムを観るたびに、幼い頃に深夜番組で彼らを観て思わず後ずさりした時のことを思い出す。街で会ったらぶん殴られるかもしれないという恐怖心すら抱かせた白黒画面に浮ぶ彼らの顔。とにかく顔と音の一致ぶりが素晴らしい60年代のストーンズであるが、さて、その頃の彼らの映像作品について。60年代末期の彼らを捉えた劇場映画作品「ギミー・シェルター」や、かつてはロック史上もっとも有名な未発表映像と呼ばれていたこともある「Rock And Roll Circus」など、70年代以降よりもどこかワイルドネスを感じさせるものが多くある。バンドが転がりながら闇雲に突っ走っていた時期の記録だけに、画面から放散される熱が夥しいのである。当時の彼らのライヴ・フィルムとしてもっとも有名なのは、69年のハイドパーク・コンサートだろうか(「The Stones In The Park」としてDVD化されている)。レイト60's的ムードで煙る広い公園、その中心で蝶のように舞うミック(白い修道服がメルヘンチック)、狂騒の宴といった感じの“Sympathy For The Devil”の演奏シーンなど、これは〈ストーンズとあの頃〉を記録した生々しい作品だ。

 ヒップな存在だったストーンズを捉えているということで、これまた当時のヒップ・スターだったジャン・リュック・ゴダールが撮った「ワン・プラス・ワン」と、ミックが主演したニコラス・ローグ監督作「パフォーマンス 青春の罠」を挙げたい(残念ながら2作品とも現在廃盤)。ローグのマジカルな映像世界の中で悶えるミックの演技が最高だ。早くから彼らは被写体としても一流だったのである。

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