デビュー前夜のストーンズが腕を磨いたクラブに訪問!
61年の終わり頃、アレクシス・コーナーという人がソーホーにあったマーキー・クラブに出演していた馴染みの連中に声を掛け、特にメンバーを固定しないルーズな構成のブルース・インコーポレイテッドを結成します。このグループの評判はたちまちのうちに広がって、マーキー・クラブは一躍ホットなスポットになり、ここにロンドンのブルース・シーンが花開くわけです。ブルース・インコーポレイテッドからは実に多くのスターが生み出されていて、ストーンズのメンバーはもちろん、エリック・バードン、ジンジャー・ベイカー、ジョン・ポール・ジョーンズなど名前を挙げればキリがありません。ちなみに、やはりコーナー門下生だったヤードバーズのデビュー盤『Five Live Yardbirds』は、マーキー・クラブでのライヴ・レコーディング。彼らは、リッチモンドのクロウダディ・クラブでストーンズの後を受けた看板バンドでもありました。
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介
アレクシス・コーナーの62年作『R&B From The Marquee』(Decca)
ヤードバーズの64年作『Five Live Yardbirds』(Rhino)