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特集

豪華なメンツが愛と敬意を捧げたスライ・トリビュート・アルバムを徹底紹介!

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2006年03月23日 12:00

更新: 2006年03月23日 23:15

ソース: 『bounce』 273号(2006/2/25)

文/佐藤 ともえ

EVERYBODY MUST GET STONED!!

 そのアーティストがいかに大きな影響力を持ち、いかに素晴らしい作品を残してきたか……そんなことを改めて痛感させられるのがトリビュート企画に触れる際の醍醐味のひとつだが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンをテーマにした『Different Strokes By Different Folks』はまさにその真骨頂ではないだろうか。オリジナル・マスターテープを用い、ヴァラエティー豊かなメンツがさまざまなアプローチでスライへと敬愛を捧げる贅沢なセッションの数々には胸を躍らせずにはいられない。

  口火を切るかのように軽快なウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)の“Dance To The Music”でスタートし、“(You Caught Me)Smilin'”“Runnin' Away”の2曲はビッグ・ボーイ(アウトキャスト)やスリーピー・ブラウンらパープル・リボン人脈が担当。さらにワイルド・バンチの“I Get High On You”、原曲のメッセージを再現するのにうってつけとも言えるナッピー・ルーツ&マーティン・ルーサーの“Don't Call Me Nigger, Whitey”などなど、アーシーなヒップホップ勢の楽曲がまず目立つところだ。また、スリリングな掛け合いを聴かせるジョン・レジェンド+ジョス・ストーン+ヴァン・ハントらの“Family Affair”、想像以上のハマり具合にニヤリとさせられるマルーン5の“Everyday People”、サンプリングしたスライ本人のヴォーカル・パートと区別がつかないほど激似の歌唱を聴かせるデヴィン・リマ(LFO)の“If You Want Me To Stay”、モービーの“Love City”、そしてスティーヴン・タイラー(エアロスミス)がロバート・ランドルフと共に圧倒的なテンションを見せる豪快な“I Want To Take You Higher”……と、アーティスト各々のスライ観までもが選曲から窺えるのもおもしろい。久々に表舞台に帰ってきたディアンジェロ+チャックD(パブリック・エナミー)+アイザック・ヘイズという他では見られない凄い顔合わせによる“Sing A Simple Song”にも興奮だし、バディ・ガイ&ジョン・メイヤーのコンビによる“You Can Make It If You Try”もファンには堪らない味わいのはず。結びの飛び道具は、ジャネット・ジャクソン“Rhythm Nation”と“Thank You(Falettinme Be Mice Elf Agin)”のマッシュアップ! いまなおスライのスピリットが生命力を失っていないということをこうした形で表現されるなんて、監修者のスライ御本人は予想してたのかしら?

▼『Different Strokes By Different Folks』に参加したアーティストの作品を一部紹介

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