DIPLOMATS NYらしさに溺れないNYのクルー
“Oh Boy”の大ヒットでスターにノシ上がったキャムロンを首領に戴き、ハーレムを拠点として着実に勢力を拡大してきたディプロマッツ=ディップセットの面々。ポップな大ネタ使いも厭わず、時として下品なまでにソウルのネタ早回しを連発、さらには南部勢のスタイルをいち早く採り入れるなどして、旧来のNYサウンドから脱するキャッチーさをウリに支持を集めてきた。だが、もともとクルー全体が属していたロッカフェラの解体とシンクロするかのように、その軸にも多少のブレが生じている。メジャーにこだわるキャムロンはアサイラムに移籍し、二番手のジュエルズ・サンタナはデフ・ジャムと再契約。一方で策士ジム・ジョーンズ以下の面々は量産が可能なメジャー・インディー/ミックステープをベースに前進していく腹づもりのようだ。今後はどうなる?
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