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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年12月15日 12:00

更新: 2005年12月22日 18:41

ソース: 『bounce』 271号(2005/11/25)

文/出嶌 孝次

過激なサウンドが飛び交う注目のエリア

スリー6マフィア軍団の躍進を睨みながら、着実に勢力を拡大してきた音楽都市。近隣のナッシュヴィルなども合わせて、その動きはいよいよ……

テネシー州メンフィスといえば、エルヴィス・プレスリーが育ったロックンロールの故郷であり、いわゆるサザン・ソウル発祥の地でもある。いまでこそスリー6マフィアの活躍で〈M・タウン〉なんて呼称も生まれているが、全国区のヒップホップ地図上にそのエリアが現れてきてから、まだ10年ほどの年月しか経っていないのだ。

 そんなメンフィスが生んだ最初のビッグ・アーティストといえば、エイトボール&MJGであろう。ただ、彼らはメンフィス出身で地元でデビューしながらも、まだシーンの基盤が脆弱だったこともあってヒューストンへと向かっている。そこで彼らが契約したのが、後にラップ・ア・ロットに続く存在へと育っていくスワーヴ・ハウスなのだが、その経営者のトニー・ドレイパーもメンフィス出身だという繋がりがあった。スワーヴはH・タウンで成功を収め、テラやサウス・サークルなど多くのテネシー出身アーティストを世に出しているが、メジャー契約を得たあたりから衰退している。それと入れ替わるようにメジャーの舞台へと踏み出してきたのがスリー6マフィア~ヒプノタイズ・マインズ軍団なのだ。

 メジャーに進出した直後のスリー6マフィアは、当初はインディー・リリースの際はプロフェットという名前も使い分けていたが、90年代後半にはヒプノタイズ・マインズという呼称に統一している。オリジネイターの常としてこのレーベルも幾度となく離合集散に見舞われているが、その離脱者たちもそれぞれに独立して活動を継続している。まだ大きな第2勢力へと成長するには至っていないが、今後も要注目のエリアだろう。

 また、同じテネシーのナッシュヴィルからもマフィアの活躍に押されるように何組かのアーティストが登場してきている。そこから現れたひとりがGユニットのヤング・バックであるが、彼らはテネシー内で大同団結することも多く、そういう意味ではきっかけさえあれば大きなブレイクを果たす動きも生まれてきそうだ。

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