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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年12月08日 18:00

更新: 2005年12月08日 21:10

ソース: 『bounce』 271号(2005/11/25)

BABY BASH
『Super Saucy』
 Universal(2005)
もっとも有名なチカーノ・ラッパーとなったベイビー・バッシュのメジャー2作目。多種多様な大量ゲストを投入し、いつもどおりの甘味に加え、あの〈ゴリエ〉とネタ被りするほどにカラフルでポッピンな味付けもあれば、エイコンの歌フックがどうしようもなく切なかったり、まさにガンボ状態。チカーノ色は薄れたけど、これはこれで楽しいでしょ。(池田)

PIMP C
『The Sweet James Jones Stories』
 Rap-A-Lot 4 Life/Asylum(2005)
ここ数年は刑務所暮らしを余儀なくされているが、UGKの相棒であるバンBの活躍もあって、活動を休止しながらも順調にキャリア・アップしている(?)ピンプC。ラップ・ア・ロット移籍作にして初ソロ作でもあるこのアルバムはH・タウンの後輩たちが偉人をバックアップした温かくもビターな出来。釈放はいつ?(出嶌)

YING YANG TWINS
『U.S.A. (United State Of Atlanta)』
 Collipark/TVT(2005)
社会現象にもなった(?)囁きラップの“Wait(The Whisper Song)”が大ウケ。アンソニー・ハミルトンがブルージーに歌い込む“Long Time”など、2人の大人しさと歌への比重が高めなのも新鮮。いつものお祭りノリな“Badd”や“Shake”といったアホで下世話な後半のケツ振り曲も最高! シーンのトップに躍り出た大ヒット作。(池田)

THE PSC
『25 To Life』
 Grand Hustle/Atlantic(2005)
アトランタの若き帝王、T.I.の率いるクルーがこのPSC。T.I.の人気に依存してのデビューでないことは、今作の内容を聴けばあきらか。身内のヤング・ドロらも参加してはいるが、ヤング・ジーズィ、シー・ロー、ロイドら実力派のゲストたちとも対等に渡り合うその姿は、若きキングたちの勢いが見せかけだけではないことを証明している。(高橋)

LUDACRIS
『Red Light District』
 Disturbing Tha Peace/Def Jam(2004)
ノリノリなリード曲“Get Back”のユニークなプロモ・クリップや、クインシー・ジョーンズをネタ使いした“Number One Spot”など、またも無類のエンターテイメント性を見せつけ、ボビー・ヴァレンティノと世界中をピンピンした“Pimpin' All Over The World”も大ヒット! アッパー曲とメロウ曲の配分も文句ナシの秀作。(池田)

VARIOUS ARTISTS
『Jermaine Dupri Presents Young, Fly & Flashy Vol. 1』
 So So Def/Virgin(2005)
かつてベース曲をリル・ジョンに集めさせて大ヒットとしたデュプリ先生が荒ぶるアトランタ・シーンを的確に切り取ったコンピ。レーベル所属の新人連中もいるが、デム・フランチャイズ・ボーイズやT・ロック、パスター・トロイなどをピックアップしてくるあたりにデュプリの冴えを見る思い。(出嶌)

PASTOR TROY
『Face Off Part II』
 Money And The Power(2005)
マスターPをとりあえずディスってみて注目を集めてから早7年。一時はメジャーでクランキンなヒットを連発していたオーガスタの帝王、パスター・トロイの最新作はインディーからのリリースだ。が、ドラマー・ボーイらを起用したサウンドの過激な最前線ぶりは相変わらず。振っ切れたブチかましラップも猛々しくてカッコイイね!!(出嶌)

BOYZ N DA HOOD
『Boyz N Da Hood』
 Bad Boy South/Bad Boy/Atlantic(2005)
バッド・ボーイ南支部が送り込んだ、今時ボーイズ。ヤング・ジーズィのブレイクでさらなる注目が集まっているが、ユニット名義のアルバムもディディ氏の鋭い嗅覚が随所に散りばめられ、アップデイトされたサウス仕様になっている。昨今の再評価熱を敏感に察知して故イージー・Eを客演させるという強引な力業も全然OK。(Masso)

GUCCI MANE
『Trap House』
 Big Cat(2005)
デビュー・ヒットの“Icy”(シングルでは“So Icy”)に続くアルバムで一気にアトランタの注目株に……と思いきや、いろいろあって(P26参照)刑務所にいるグッチさん。鈍い迫力に富んだ作品の内容はバッチリだし、エグ~い変態フロウと仇敵ジーズィとの絡みはアルバム中の他曲でも相性抜群なんだけど……これがラスト・アルバムになってしまうのか!?(出嶌)

THE GAME
『The Documentary』
 G Unit/Aftermath/Interscope(2005)
最高のプロデューサー陣のお膳立てを得た、2005年最高のスマッシュ・ニューカマーによる最高のメジャー・デビュー・アルバム。ドレーやカニエ、ジャスト・ブレイズらの贅沢な登場もいいけど、やっぱクール&ドレーによる“Hate It Or Love It”が格好良すぎる。皮肉にも50セントとの相性はバッチリだし……。(出嶌)

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