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特集

PAUL WALL 全米を制覇した地下世界の帝王

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年12月08日 18:00

更新: 2005年12月08日 21:10

ソース: 『bounce』 271号(2005/11/25)

文/高橋 荒太郎

 メジャー・デビュー作『The Peoples Champ』がいきなり全米チャート1位を記録したポール・ウォールだが、これは決してまぐれではない。もともとレコード会社のプロモーション・スタッフとして音楽業界に入り込んだ彼は、その縁でラップを始めてからはフリースタイルの実力者として急速に名を上げはじめた。その後は地元のレーベル=スウィシャ・ハウスに加わり、DJとして手掛けたミックステープが評判を呼ぶことになったが、大きな注目を集めたのは、盟友カミリオネアと合体した『Get Ya Mind Correct』をリリースした2003年。あまり知られていないものの、同時期に多発したH・タウンの良作のなかでも高評価を得た同作を受けて、翌年には初のソロ・アルバム『The Chick Magnet』をリリースしている。一方ではジュエリー・デザイナーという意外な一面も持ち、付け歯のデザインもこなすという多彩な才能の持ち主で、リル・ジョンの歯を手掛けていることも一部では有名な話。ハスリンなリリックと独特のフロウはまだまだ絶好調だ。

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