こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年11月10日 16:00

更新: 2005年11月10日 18:19

ソース: 『bounce』 270号(2005/10/25)

文/川埜 英彦、出嶌 孝次、林 剛

最高のダンス・ミュージックたち

NEW COOL COLLECTIVE
『Trippin'』
 Dox(2005)

  ハイブリッドな〈ジャズ〉作品で賑わうオランダだが、もちろんそれだけじゃない。いわゆる〈クラブ・ジャズ〉という呼称がよく似合うライヴ・バンドがここにいるのだから。フュージョンやラテン・ジャズなどの要素が整理された熱いクールネスには、さまざまな耳を惹き付けるに十分な説得力がある。ジャケが示すようにモッドなセンスも光る快作だ。(出嶌)

JUKKA ESKOLA
『Jukka Eskola』
 Free Agent(2005)

  ファイヴ・コーナーズ・カルテットのメンバーで、クインテセンスの過去作やニュー・スピリット・ヘルシンキでも演奏してきたトランペット奏者、ユッカ・エスコラの初ソロ作。キリッとした〈北欧産〉のイメージを裏切らない折り目正しいアンサンブルと現代的なニュアンスも強いボトムが拮抗した、強力なファンク作品だと言えよう。(出嶌)

MIZELL BROTHERS
『Mizell』
 Blue Note(2005)

  リサイクル人気の高いジャズ・ファンクの名曲を数多く手掛けてきた兄弟チームのブルー・ノート仕事集。恐らく耳馴染みの人も多いと思われるドナルド・バードやボビー・ハンフリーらの楽曲が躍動感たっぷりに並んでおり、3曲ある未発表/新ミックスもお楽しみ。しかし、本人たちによるドナルド・バード“Think Twice”の〈2005 Remix〉とは!(出嶌)

SY SMITH
『The Syberspace Social』
 Sy Smith(2005)

  ブランニュー・へヴィーズなどジャズな感性を持つ人たちとの共演でも知られるクール・ビューティー。共演経験もあるアリ・シャヒード・ムハマドらが制作したロウなエレクトロ・ビート・ソウル/ファンクをミスティックな魔性ヴォイスで歌うこの芳しさよ。ジョン・コルトレーンにインスパイアされたナンバーもやってます。(林)

DIGABLE PLANETS
『Beyond The Spectrum : The Creamy Spy Chronicles』
 Blue Note(2005)

  93年にデビューした元祖〈フージーズ編成〉のラップ・トリオが復活、ブルー・ノートからベスト盤をリリース。アシッド・ジャズ時代のUKで火が点いたのにも頷けるエボニーなヴァイブはまさに〈ジャズ〉。アルバム2枚+12インチのみに収録されていたリミックスから厳選しての13曲。(川埜)

BEADY BELLE
『Closer』
 Jazzland(2005)

  いまやジャズランドの看板アクトに成長したビーディー・ベルの通算3作目。ベアテ・レックの伸びやかな歌声を前に出したスタンスは継承しつつ、緻密さを増したエレクトロニカ的な浮遊感と、雑味のしない聴き心地のクリアさは過去最高か。踊り疲れた身体を優しくチルアウトへと誘うような傑作。ブッゲ・ヴェッセルトフトももちろん参加。(出嶌)

GALAXY 2 GALAXY
『Hi-Tech Jazz Compilation』
 UR/Submerge(2005)

  何度かの来日公演でハイテク・フュージョンなパフォーマンスを披露したマッド・マイク軍団。この活動集大成コンピ的なフル・アルバムではアンセム“Hi-Tech Jazz”や“Jupiter Jazz”のように、様式ではなく〈空気〉がジャズそのものな名曲だらけ。URからは間もなく〈ならず者〉の第2弾が届けられるとの噂もある。(出嶌)

MIKE PHILLIPS
『Uncommon Denominator』
 Hidden Beach/Epic(2005)

  スムース・ジャズとネオ・ソウルの間を絶妙な感覚で跨ぐサックス奏者。ヒドゥン・ビーチの〈ジャズmeetsヒップホップ〉的企画盤にも参加していた彼の最新作は、ジェフ・ローバーらを味方に付けた、極めてハイセンスでジャジーな現代版フュージョン盤だ。メロウ解釈で聴かせるメイズ“We Are One”も良し。(林)

インタビュー