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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年11月10日 16:00

更新: 2005年11月10日 18:19

ソース: 『bounce』 270号(2005/10/25)

文/林 剛

いよいよ日本上陸を果たす漆黒の才能


  エンダンビ──西アフリカの言葉で〈もっとも美しい〉を意味する名前を冠したこの女性シンガーの存在が知られるまでにはちょっと時間がかかった。98年リリースのデビュー作『Little Lost Girls Blues』が話題になったのは確か2000年の初め。ちょうど〈オーガニック・ソウル〉ブームの真っ只中で、彼女のアルバムはそのなかでも極めてアフロセントリックな視点を持った、まるで前衛ジャズの如きドープでメロウなものだった。同作をプロデュースしていたのはエリカ・バドゥの『Baduizm』に関わっていたマドクゥ・チンワーという人物で、しかもエンダンビとエリカは同郷の親友同士であることも後から判明した。

  70年、テキサス州ダラスに生まれたエンダンビは幼少時からピアノやクラリネットを習い、両親が従事していた教会で歌いはじめたという。ダラスでの学生時代にはデモテープを作ったり、いろいろなオーディションを受けたりしていたというが、演劇もやっていた彼女は同じような状況にあったエリカ・バドゥと意気投合、活動を共にしていく。その後メジャーと契約したエリカにフックアップされ、エリカのアルバムやライヴにバック・ヴォーカルで参加。一方で彼女はインディペンデントでの活動にこだわり、自主レーベルのチーキー・アイから先述のアルバムでデビュー。2001年には2枚組のセカンド・アルバム『Tunin Up & Cosignin』をリリースし、デビュー作のセッション音源も併録された同作からは同郷のジーノ・ヤングらが手掛けたダンサー“Call Me”が(ヤム・フーのリミックスやバグズ・イン・ジ・アティックのミックスCD収録なども含めて)話題となる。オールド・スモーキーなジャズ感を漂わせながら激黒いゲットー・ヴァイブを放つ彼女の音楽はまさに唯一無二。そこには古い女性ジャズ・シンガーに備わっていたような孤高の響きがあった。


エンダンビの2001年作『Tunin Up & Cosignin』(Cheeky-I)

  そんなエンダンビの3作目となる新作『A Weird Kinda Wonderful』がいよいよリリースされる。彼女自身がセルフ・コントロールを駆使するというスタンスは今回も同じだが、サウンド・プロダクションをスティーヴ・ハーヴェイとボビー・ワトソン(元ルーファス)が担当。これに先駆けて彼女はスティーヴとボビーらのバンド=エヴリデイ・ピープルのEPにも参加していたが、そのEPからもケイト・ヤング(ヒドゥン・ビーチと契約済み)との共演曲“If We Were Alone”が収録される。他にもロッキッシュな曲やプリンス“Soft And Wet”のカヴァーも収録するなど、かなり意欲的な内容だ。しかも11月下旬には別掲のイヴェントで初来日も予定されている。実はモデルでもあるアフロ・ビューティーな彼女を早くこの目で確かめたい!

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