パンク/ヘヴィー・ロック界隈からもほっとけない注目バンドが続々登場!
カナダで盛り上がっているのは、いわゆる〈ロック〉だけじゃない! ということで、密かに蒼い炎を燃やし続けるパンク/ヘヴィー・ロック周辺のバンドを一気に紹介していこう。まず、左ページに紹介されているボーイとも交流が深いアレクシスオンファイア。今年の〈サマソニ〉で再来日を果たし、メタリックなスクリーモ・サウンドで人気急上昇中のバンドです。そもそもカナダは元祖スクリーモ・バンドとして名高いグレイド(R.I.P.)を生み出した誇り高きお国柄。元メンバーは現在ブラック・マリアで活躍中だが、グレイドの影響下にある新人をしっかりフォローしているのが、インディー最大手のハードコア・レーベル=ヴィクトリーだ。シカゴが本拠地にも関わらず、最近ではシルヴァースタイン、カムバック・キッド、パーフェクト・マーダーといったカナダの注目株を数多く輩出している。また、同じく今年の〈サマソニ〉に出演したノー・ウォーニングももともとはハードコア畑の出身。いまや〈リンキン・パーク直系〉と騒がれている彼らだが、かつてはサム41の前座で来日したこともあり、そのサム41も〈サマソニ〉でのブレイクが契機と言われているだけに、次のカナディアン・ヒーローはこのあたりかもしれない。
とにかく、カナダのパンク・バンドといえばサム41やシンプル・プランを筆頭に、ロックやポップといったメジャー・フィールドに進出している人気バンドが目立つが、実はインディー・シーンにはGOB、ノット・バイ・チョイス、リアル・マッケンジーズといった勢いのあるメロディック・パンク・バンドも控えており、厚い選手層が形成されている。〈てっきりアメリカのバンドだと思ってた〉なんてことがないようにもう一度チェックしてみよう。
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介
リアル・マッケンジーズの2005年作『10,000 Shots』(Fat Wreck)
- 前の記事: ARCADE FIRE
- 次の記事: Broken Social Scene