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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2005年10月20日 19:00

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)


FISHBONE'S FAMILYHOOD NEXPERIENCE
『The Friendliest Psychosis Of All』
Nuttsactor 5(2002)
  メンバー全員が黒人でありながらパンクとヘヴィメタルを愛したフィッシュボーン。スカとファンクをルーツに持つ彼らだが、黒人音楽×ロックという図式でいえばPな匂いもプンプンと。別名義による今作はジョージ御大に加えて故リック・ジェイムズも参加したファンキー・ロッキン・パーティー盤だ。(達磨)

DIGITAL UNDERGROUND
『Sons Of The P』
Tommy Boy(1991)
  Pファンクが志していたものを、おふざけのテンションも含めて、実直なまでにみずからの音楽性やアーティスト・コンセプトへと投影した連中がこのデジタル・アンダーグラウンド。そのマジメな洒落っ気はデビュー時点から十分に感じられたが、本セカンド・アルバムでは表題どおり、よりその傾向が顕著に。(JAM)

OUTKAST
『Aquemini』
LaFace/Arista(1998)
  オーガナイズド・ノイズ率いるダンジョン・ファミリーそのものがPにコンシャスな才能の巣窟だったりするのだが、そのなかからここではステージ共演も経験しているアウトキャストを挙げておく。本作にはジョージ参加の“Synthesizer”を収録。独特の彩気デリックな佇まいやヨレた黒さは好相性で当然か。(出嶌)

DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
『STAYIN' ALIVE/FAME/PAN AMERICAN BEEF STAKE ART FEDERATION-2』
コロムビア(2004)
  結成当時から彼ら流のカラフルなファンク表現にこだわってきたDCPRGだが、ここ数年はその濃度もさらに上昇中。〈DCPRGのジョージ・クリントン〉こと(?)菊地成孔を絶対的なリーダーに、超絶プレイヤーたちを各パートに配しているところなど、Pファンクとの共通点多し。1曲の長さもね。(達磨)

PRIMAL SCREAM
『Give Out But Don't Give Up』
Creation(1994)
  ローリング・ストーンズ気分だった時期の彼らは、経緯は知らないが(MC5からの連想?)、このアルバムでPの門を叩いている。何とも直球な曲名の直球なファンク“Funky Jam”+表題曲に、アンプ・フィドラーらを引き連れてジョージが参加。翌年にはPファンク軍団のEPにてプライマル側もお返し。(出嶌)

PUBLIC ENEMY
『Yo! Bum Rush The Show』
Def Jam(1987)
  チャックDとフレイヴァー・フレイヴは、『Hey Man...Smell My Finger』にレッチリの面々らと共に参加。ネタ使用の頻度の高さなどからもPからの影響を窺い知ることのできるPEだが、実はそのもっとも象徴的な例はフレイヴのステージ・アクションだったり。Pにあんなデカ時計持った人っていなかったっけ?(達磨)

ダースレイダー
『ガレージ男の魂』
Da.Me.Records(2005)
  さまざまなグループやさまざまな名義を使い分けるFUNK入道。雑多な興味をファンクの一本道にブッ込む黒い脳細胞の炸裂ぶりはジョージ譲りかも。そういえばマイケル・ハンプトン(キッド・ファンカデリック!)と共演しているのも凄いけど、そもそもマイカデリックというグループ名からしてアレですからね。(出嶌)

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