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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2005年10月20日 19:00

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)

文/JAM、達磨 剣、出嶌 孝次

ジョージ・クリントンをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

PRINCE
『Graffitti Bridge』
Paisley Park/Warner Bros.(1990)
  ファンクをベースにした変革者という部分をモロに継承するのが殿下。自身主宰のペイズリー・パークにジョージを迎え入れた彼は、主演映画のサントラとなる本作中の“We Can Funk”にて初合体(ジョージは映画本編にも出演)。ジョージの新作収録の“Paradigm”に殿下が駆けつけるなど親交はいまも深い様子だ。(出嶌)

THE RED HOT CHILLI PEPPERS
『Freaky Styley』
Capitol(1986)
  Pファンクから絶大な影響を受けているレッチリ。特に初期にはそのキテレツなファッションまで継承(あの靴下も?)。ジョージがプロデュースした今作はその影響が色濃く出た一枚で、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァーも盛り込みながら、ファンカデリック・ロックを彼ら流にアップグレードしている。(達磨)

GALAXY 2 GALAXY
『A Hi-Tech Jazz Compilation』
UR/Submerge(2005)
  Pファンク・オールスターズのツアー・ギタリストを務めていたこともあるマッド・マイク。火星人や半魚人が登場する幻想的なストーリーに添えてメッセージを届けるコンセプチュアリストぶりはジョージ譲りかも? 快楽の装置が闘争の手段でもあるという、ダンス・ミュージックを捉える意識の高さも相通ずる。(出嶌)

CARLINHOS BROWN
『Omelete Man』
EMI(1998)
  ジェイムズ・ブラウンからその芸名をつけたというカルリーニョスだが、ブラジルはバイーアで製造された彼のアフロ釜のなかには当然Pなスパイスも煮込まれている。バーニー・ウォーレルも参加した今作では、オリジナルでポップな極彩色ファンク絵巻を展開。彼が仕掛人となったチンバラーダもP軍団的かな?(達磨)

ROGER
『The Many Facets Of Roger』
Reprise(1981)
  ザップもロジャーも普通にPファンク的な捉えられ方をされがちだが、実際にクリントンやブーツィーらが関わったのはザップ/ロジャー各名義での初作のみだ。しかしながら、わずか2作とはいえ、その後のファンカーとしての歩みを見るにつけ、彼らから注入されたものは少なくなかったように思う。(JAM)

THE MOTHERS OF INVENTIONS
『Freak Out』
Verve(1966)
  アンチ・アメリカなスタンスをコミカルかつ辛辣&下品にブチかますあたり、フランク・ザッパとジョージはかなり志向が似ていた。また、作品数の多さからなかなかその全貌を把握しにくいところや、多くの敏腕プレイヤーを育てた有能なリーダーとして活躍したところも……ま、基本的には2人とも変人なんだけどね。(達磨)

EARTH, WIND & FIRE
『I Am』
ARC/Columbia(1979)
  人に夢や希望を与え、表街道を突っ走ってきたのがEW&Fなら、ひねくれたメッセージで黒人聴衆を第一に考えながら裏街道を行脚していたのがPファンクだった。各々の宇宙観は重なるようで、まったく重ならず、それなのに両者はライヴァルとして常に比較された。クリントンは恐らく胸クソ悪かったろうな。(JAM)

DR. DRE
『The Chronic』
Death Row(1992)
  キャラ個々の力量を一本のグルーヴに束ねるという、ジョージと同じ魔法を持ったドレー。Pネタ使いの頻発が象徴的な本作は、まさしくジョージ的な制作手法によって生まれたクラシックだ。ジョージの“Paint The White House Black”にてビル・クリントンに間違い電話をかける売人役を演じたことも。(出嶌)

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