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特集

大型新人が大挙しているイングランド南部の2005年は、やっぱりヤバイ!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年10月06日 13:00

更新: 2005年10月06日 19:41

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)

文/加賀 龍一

 現在も増え続ける未曾有のUK新人の大量発生で、〈なにから聴いていいのかわからない!〉と嬉しい悲鳴を上げている人は多いだろう。そういうときはイングランド南部に向けて小石を投げてみればいい。必ずや良質な新人バンドに当たるはずだ。そう、UKロックの中心軸は、いつだって南部にあるのである。すでに別項で紹介しているバンドのほかにも、良質なサウンドを鳴らすヤツらがザックザク。ここではその一部を紹介していこう。

 まずは、70年代にクラッシュがバーニングして以来、一時も途切れることなく燃え続けているロンドンから、ポスト・リバティーンズの最右翼=ドッグス。〈初期のマニック・ストリート・プリチャーズ〉とも形容されるキラー・チューンを増産し続けるその並外れたゴール的中率は、まさしく〈ロン魂継承者〉と呼ぶに相応しいカッコ良さだ! また、過去にはコールドプレイやキーンを輩出するなど、伝統と実績を兼ね備える超優良新人レーベル=フィアース・パンダが自信を持って送るニューウェイヴ・バンド、アート・ブルートの暗く湿ったサウンドは、さすがフィアース出身と唸ってしまう完成度。新人レーベルといえば、モシ・モシによる未知の強豪=イエティとニュー・ローズも話題沸騰中。アルバムが待ち遠しいバンドである。フィアース同様、このレーベルもハズレはない。ほかにも、フューチャーヘッズを越えたXTCチルドレンとしても名高い変質オタク・ポップ・バンド=クロー、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをはじめとするNYシーンへの敬意がムキ出しなデューク・スピリットなどなど、名前を挙げるだけでもゼイゼイ言ってしまう。さすがはビッグ・タレント王国、ロンドン! 〈いまはリヴァプールがアツイ!〉などと言われているが、なんだかんだ言ってもやっぱりUKロックの首都はロンドンなのである。

 なんだかロンドンの話ばかりになってしまったが、それ以外でも南部勢は強豪がひしめいている。まずはモッズ映画の傑作「さらば青春の光」の舞台としても知られている、良質バンドの隠れ名産地=ブライトン。次世代の〈ブライトン・サウンド〉を担うブリティッシュ・シー・パワーのメンバーによって構成されるブレイクスや、クールなロックンロール・バンド=マッツ、テンダーフット、クックスなど実力派揃いだ。忘れちゃいけないエンジニアーズもブライトン出身のバンド。また、ロック的には穴場とされるブリストルもアンダーカットという隠し球を擁している。さらにコンウォールからはコールドプレイ、キーンに続く叙情派ネクスト・ビッグ・シング=サーティーン・センシズがその王座を脅かしている。さて、小石を投げる準備はできただろうか? それを放った先には、次世代のUK代表選手が続々と控えているぞ!

▼文中に登場したアーティストの作品を紹介

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