こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

2005-2006シーズンのラインナップをチェックする前に、各地方それぞれに見られる特性をおさらい!!(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年09月29日 14:00

更新: 2005年09月29日 18:47

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)

文/bounce編集部

せめぎ合うことで強靱な力を手に入れたスコットランド!

 複雑に入り組んだ対立関係が豊かな音楽文化と独自のサッカー文化を生み出したスコットランド。サッカー界を牽引してきたのはグラスゴーの2チーム=セルティックとレンジャースだ。セルティックはUKで最初にヨーロッパを制したチームで、今年に入って中村俊輔が移籍したことにより、日本での知名度も一気に上がった。対するレンジャースは51回もの国内リーグ優勝を誇り、両チームは強烈なライヴァル関係にある。UKでもっとも激しいダービーと言われるほどの対抗心を持つ両者の間には、100年以上に渡って凌ぎを削ってきた因縁に加えて、宗教上、さらにはナショナリティーの問題なども絡んでおり、複雑な対立関係を背負っている。その対立は時にネガティヴな結果を残してきたことも事実だが、UK/アイルランドが持つ歪みをすべて呑み込んだような両者の対立がグラスゴーのエネルギーになっていることは間違いない。

 音楽に目を移すと、その対立軸は〈対商業主義〉。グラスゴーのミュージシャンの多くは地元で活動することを選び、実にインディペンデントな音楽シーンを形成してきた。いまや〈グラスゴー〉〈スコティッシュ〉という単語は、ひとつの音楽スタイルを表わすほど、独自のシーンとして認知されている。フランツ・フェルディナンドの世界的な成功はかの地の成熟を伝える象徴的なトピックだが、マザー・アンド・ジ・アディクツやサンズ・アンド・ドーターズ、エラーズらユニークな作品をリリースする新人バンドが続出し、モグワイ、アラブ・ストラップ、ベル・アンド・セバスチャンらの中堅から、ティーンエイジ・ファンクラブ、パステルズらのヴェテランと共に素晴らしいシーンを作っていることこそ彼らが掴んだ大きな成功だと思う。そして、オプティモやマイロの登場など、ダンス・シーンでも一翼を担う動きがあり、スコットランドの音楽シーンは成熟から多様化へと着実にステップアップしている。今後も要注目!(本間 聡)

インタビュー