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特集

ボビー・コールドウェルを知るための9枚

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2005年09月15日 14:00

更新: 2005年09月15日 18:44

ソース: 『bounce』 268号(2005/8/25)

文/出嶌 孝次

DISCOGRAPHIC BOBBY CALDWELL

『Bobby Caldwell』 Clouds/TK(1978)

  〈イヴニング・スキャンダル〉という出所不明の邦題にも納得させられる、問答無用の一枚。フィリー・ソウル+スティーヴィー・ワンダー+マイアミ・ソウル的なメロウ・ヴァイブが隅々まで行き届いた、オトナもガキも全員必携の一枚。マジで名曲しか入ってないよ!!

『Cat In The Hat』 Clouds/TK(1978)

  自作自演度を増し、帽子の内側で逡巡しまくった情熱を前作以上にタイトなグルーヴで包み込んだ大傑作。ファルセットが素晴らしい“Wrong Or Right”、カリブの爽風が吹き抜ける“You Promised Me”など……男のダンディズムが優しく潜む名曲しか入ってない!!

『Carry On』 Porydor(1982)

  1作目と対を成すジャケだが、この夕暮れはLAのものだ。豪華な演奏陣を迎えた洒脱な力作で、清潔感のある“All Of My Love”や“Words”などのラヴソング群がとにかく秀逸。モロにドナルド・フェイゲンな“Lovin' You”も興味深い。で、これまた名曲しか入ってない!!

『August Moon』 Porydor(1983)

  いかにも80年代なシンセ・ドラムとエッジの立ったギターの主張が強く、当時ファンの間では賛否両論となったらしいナッシュヴィル録音作。確かに〈産業ロック〉的な肌合いは強いものの、情熱的な激愛名曲“Sherry”のような成功例を見逃してはならない。

『Heart Of Mine』 Sin-Drome(1989)

  ボズ・スキャッグスへの楽曲提供に力を得て、その曲を表題に作り上げた復活作。ピーター・セテラに書いたドラマティックな“Stay With Me”など、他アーティストへの提供曲のセルフ・カヴァーが多くを占めることもあって、過去最高にソング・オリエンテッドな感触だ。

『Solid Ground』 Sin-Drome(1991)

  表題どおり(?)足場をしっかり固めて作り出した快作。ナイス・ミドルな味わいのミッド“Don't Lead Me On”、力強い歌声がエモーショナルな“Janet”など余裕の佳曲揃いだ。一方で、コール・ポーターをイメージしたという“Stuck On You”はジャズ志向への布石となった。

『Where Is Love』 Sin-Drome(1993)

  ジェントルなボビー節のバラード“Once Upon A Time” で優しく幕を開ける安定作。ただ、疾走感のあるメロディーと哀愁味に富んだスパニッシュ・ギターが見事にマッチした表題曲のようなトライも着実に含めてくるあたりがボビーらしい。ジャズ曲への色気もいっそう増している。

『Soul Survivor』 Sin-Drome(1995)

  バカラック&デヴィッド作の“Walk On By”や、アレサ・フランクリンの“Until You Come Back To Me”など、名曲のゴージャスなカヴァーを7曲収録。反面、自作自演で緻密に作り上げたオリジナル曲群も絶品。作りはややイビツであろうと楽曲単位の出来は素晴らしい。

『Perfect Island Nights』 The Music Force Media(2005)

  トム・キーンをアレンジャーに迎えた10年ぶりの完全AOR作。サルサ風味のイナタい“Donna”をはじめとするトロピカルな中盤がとりわけ美味。久々のメロウなボビー節を迷いなく披露した冒頭の“In The Afterlife”も、フィル・ペリーのカヴァーとなる表題曲も、完璧すぎるよ!

OTHERDISCOGRAPHIC
ALBUM
『Blue Condition』(1996)
『Come Rain Or Come Shine』(1999)

COMPILATION
『Greatest Hits』
『Anthology : Timeline』
『Time & Again : The Anthology Part 2』
『ongmaster』
『The Best』
『FREE SOUL - Drivin With Bobby Caldwell』

インタビュー