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特集

SLOW MUSIC ON MY MIND(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年09月08日 12:00

更新: 2005年09月08日 19:25

ソース: 『bounce』 268号(2005/8/25)

青柳拓次

  サウンド、ヴィジュアル、テキストを使って世界中で制作を続けるアート・アクティヴィスト。Double Famous、LITTLE CREATURESの一員としてのほか、KAMA AINAとしても活動。詩画集「ラジオ塔」、LITTLE CREATURESの最新作『NIGHT PEOPLE』、KENJI JAMMERとの『Safe Journey -HULA HULA』(ウーツー)も注目を集めている。

JEAN RITCHIE 『Mountain Hearth & Home』 Rhino Handmade

  刻まれた音はダルシマーという弦楽器、彼女の歌、口笛だけ。ジーンの部屋で彼女がキルトを縫っているのを眺めているような、ホームメイドな聴き心地の美しいフォーク・ミュージック集。

PIERRE BAROUGH 『Ca Va, Ca Vient』 Saravah(1971)

  フランスのスロウ・ビズ、スロウ・ライフの先駆者が70年代に残した傑作。20代の時、お守りのように旅に持ち歩いた財布には彼のサインがあった。一生魅せられ続けるであろう、この普遍的な輝きはなんだろう?

LOKUA KANZA 『大地と密林の詩』 BMGファンハウス(1995)


  10年くらい前に出会った時の衝撃を忘れることができない。見たことのない夜に光る森をイメージさせる、もっとも静かで、パーソナルな耳触りのアフリカ音楽。

GILLIAN WELCH 『Time』 Acony(2001)

  エルヴィスの録音をしたRCAスタジオBで制作されたアメリカの夢を抱えた音。家に客人を招いて今作をかけると、その場にいた人の動きが止まってしまう。たった2人による演奏は壮大な風景描写。

BILL WELLS TRIO 『Also In White』 Geographic(2002)

  僕は友である彼の音楽の存在をこう思う。1時間でも眺めていたい突然の虹。とても大きく、ただ美しく、僕の体内スピードを落としてくれる。

JOHN BUTLER

  98年のデビュー以来、地元オーストラリアで絶大な人気を誇るジョン・バトラー・トリオのリーダー。2004年3月にサード・アルバム『Sunrise Over Sea』(Lava)を本国でリリース。今年6月にその日本盤がリリースされたばかり。また、先日の〈フジロック〉では来日も実現している。今回はスケートボードの優美さや陽気さを感じさせる5枚をチョイスしてもらいました。

BEASTIE BOYS 『Ill Communication』 Capitol(1994)

  スケボーするにはピッタリのアルバム。ダーティーなビートと、スムースなグルーヴとシンコペーションが、360度のフリップを決める時の緊張感と優美さを思い起こさせてくれるんだ。

RED HOT CHILI PEPPERS 『Greatest Hits And Videos』 Warner Bros.(1994)

  彼らはカリフォルニアのヴェニスビーチ出身で、そこには素晴らしいスケートボード・カルチャーがあるんだ。彼らの音楽からもそれを感じることができる。

G.LOVE & SPECIAL SAUCE 『G.Love & Special Sauce』 Epic(1994)

  ただもう、このアルバムに夢中なんだ! 俺の人生を変えてしまったぐらいさ。素晴らしいまでのフュージョンを感じる作品。

JIMI HENDRIX 『Hendrix:Live At The Fillmore East』 MCA(1970)

  物凄いエネルギーと崇高な美しさ、それから激しい攻撃性が固い結合力のもと集まっているんだ。それって、すごくスケボーっぽいと思う。

GILLIAN WELCH 『Time』 Acony(2001)

  これはスケボーやサーフィンには関係のないアルバム。でも、このアルバムが大好きで大好きで、ベスト・アルバムを訊かれたらいつも入れたくなってしまうんだ。

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