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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年09月08日 12:00

更新: 2005年09月08日 19:25

ソース: 『bounce』 268号(2005/8/25)

文/bounce編集部

Magnoliaのミニ・アルバム『Elgin Crescent』に関わったクリエイターたちとMAI(Magnolia)との対話から探る、音楽とアートのオーガニックな出会い

 Magnolia、Caravan、Keisonらが共に全国を回る〈Surf Rock Trip〉は、現在その日程のド真ん中。ときにギャラリーなどもライヴ会場となっているこのツアーは、たびたびイラストレーター/フォトグラファーなどのアーティストたちも参加し、音楽とアートが溶け合ったひとつの表現空間となっています。それはMagnoliaがこのたび発表したミニ・アルバム『Elgin Crescent』も同じ。今回はヴォーカルのMAIを中心に、彼らとゆかりのある加藤文太郎(フォトグラファー)、片山阿貴(アーティスト/フォトグラファー)という2人のアーティストに集まっていただき、彼らが作るクリエイティヴでユルやかなコラボレーション・スタイルの魅力を探ってみましょう。場所は、茅ヶ崎のカフェ、medium+。

――この『Elgin Crescent』、インナーの写真は文太郎さんが、ジャケの写真とアートワークは阿貴さんが手掛けているんですよね。

片山阿貴「いろんな人に助けられました。……(出来上がって)すごく嬉しいですよね(笑)」

MAI「ここ(medium+)にみんな集まって、デザイン・ルームになってたときがあったよね。ここにいる人みんなMagnoliaのことやってんじゃん!みたいな(笑)」

――MAIちゃんがこのアルバムを作るとき、パッケージとして最初に持ってたイメージっていうのは?

MAI「このジャケの人が歌っているようにも思えちゃうでしょ? でも、Magnoliaを囲んでいるアーティストのキャンヴァスにしてほしかったから、それでもいいと思った。メンバーがジャケに出ている意味はないと思ったし、アート作品として作りたかったから。このケース(紙パルプと澱粉に水を加えて射出成形した自然素材のCDケース)って普通の印刷形式じゃないし、阿貴ちゃんにはかなり苦労させちゃった」

加藤文太郎「このケースにするのもメッセージだもんね」

MAI「このアルバムで、ミュージシャンだけじゃなくいろんなアーティストとヴァイブを作ってるっていうことが伝わればと思ってて。ただ出すだけじゃなくて、いろんな思いがこもったものにしたかったんだよね」

――MAIちゃんと文太郎さんが出会ったいきさつは?

文太郎「すごく長いんですよね、MAIちゃんがロンドンに行く前からだから……10年以上」

MAI「文ちゃんが大久保とか恵比寿に住んでいる頃からの友達。その頃は東京で仲良くしてたんだけど、いきなり文ちゃんが茅ヶ崎に引っ越してサーフィンを始めたんだよね」――そのときはミュージシャンとカメラマンという出会いじゃなかったんだ?

文太郎「そう、友人として、ですね」

MAI「文ちゃんとはUMAUMA(かつてMAIがNatural Calamityの森俊二と結成していたユニット)のレコーディングでハワイにもいっしょに行ったね。みんなでシュノーケリングの道具とか買ってイルカ・ツアーとか行っちゃったりして、1曲も録らずに帰ってきた(笑)」

文太郎「すごい量の機材を持っていったのにね(笑)」

阿貴「光景が目に浮かぶなぁ(笑)」

――阿貴さんと出会ったきっかけは?

阿貴「Californiaっていうサーフショップによく行ってて、MAIちゃんも文さんもよく来てたから顔は知ってたんです」

MAI「それで、あるとき阿貴ちゃんがmedium+で写真展をやってたの。それがすごく良くて。なかでもこれ(ジャケットを飾っている写真)が良くてね。前のアルバム(2003年のミニ・アルバム『Magnolia』)のときもそうだったんだけど、今回も商業的じゃない人とセッションしたいなぁと思ってて、それでいっしょにやり出したんだよね」

――2人から見てMAIちゃんってどんな人?

阿貴「いろんなことを教えてもらってて、とにかく感謝してます。ミュージシャンとしては……自分の世界観を大事にしてる人。Magnoliaのライヴの写真を撮らせてもらうことがあるんだけど、気持ちがいっぱいになるんですよね。ここまでくるのにいろんなストーリーがあって……ライヴもただのライヴだと思えない」

文太郎「音の面ではね、70年代のフィーリングを出しながらこういう音をやってるバンドってなかなかいないと思う。インプロヴィゼーションの内容に左右されるバンドだから、いいときも悪いときもあって、そういうところも含めてファミリーとしての一体感がある。だから、ずっと〈ローリング・ストーン〉してるバンドですね」

――〈Surf Rock Trip〉についてはどう思いますか?

阿貴「アーティスト以外もみんな仲間だから、いつもの延長線上でやってる感じはする」

MAI「うん、湘南や静岡でやってることとそんなに変わりはないかな。嬉しいのはいろんな人が興味を持ってくれてジョインしたいって言ってくれてるところ……そんなすごいことをしでかしてる意識はないんだけどね」

――でも、仲間の延長線上のノリをキープしたまま、その輪を全国に拡げられてるのは凄いよ。

MAI「でも、ウチらだけじゃなくてみんながやりたがってることだしね。なによりも、自分の周りにいるのが素晴らしいクリエイターばかりだったから……音楽にせよ、アートにせよ。世の中に出ていくことだけがすべてじゃないけど、〈もったいないな〉と思ってて。自分たちのためだけにやってるわけじゃ本当にないんだよね」

――Magnoliaって、周囲のスタッフといい関係を作ってる気がするな。

MAI「うん、嬉しいよね」

今回の取材場所となったmedium+は、Caravanなどもライヴを行う茅ヶ崎のカフェ。レイドバックした店内のムードもグッドで、オーガニックなフードとドリンク類も絶品です!!

medium+
神奈川県茅ヶ崎市中海岸3-9-20-2F
TEL:0467-86-2607
medium+ オフィシャルサイト

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