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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2005年08月18日 14:00

更新: 2005年08月18日 16:01

ソース: 『bounce』 267号(2005/7/25)

文/大石 始、高橋 荒太郎、山西 絵美

ボブ・マーリーをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

WYCLEF JEAN『The Preacher's Son』 Clef/J(2003)

  フージーズ時代から同じカリビアンとしてのメッセージ性を備え、レゲエを採り入れたアプローチを見せるなど、ボブ・マーリーとの共通性と影響を無視できないワイクリフ・ジョン。ソロ4作目となった本作ではブジュ・バントン、ウェイン・ワンダー、エレファント・マンなどレゲエ人脈とも共演!(高橋)

THE CLASH『London Calling』 Epic(1979)

  ジュニア・マーヴィンなどをカヴァーするなど、いち早くレゲエへの共感を表明していたクラッシュ。一方、ボブの“Punky Reggae Party”にはダムドやジャムと共にその名がリリックに登場している。今作は非ジャマイカ人がレゲエをプレイする、という難題に対しての優れた回答にして最高の〈パンキー・レゲエ〉盤。(大石)

GILBERTO GIL『Kaya N'gan Daya』 Warner Brasil(2002)

  ブラジルにおけるレゲエ人気の火付け役となったのは、70年からたびたびボブをカヴァーしてきたジルベルト・ジルの影響が大きい。今作はタフ・ゴングで録音され、アイ・スリーまで招いてしまったボブ・カヴァー集。〈アフリカ性〉のファンキーな表現も両者に共通するものであって、今作はその美しき証明盤だ。(大石)

BEN HARPER『Live At The Hollywood Bowl』 Virgin(2003)

  回転の仕方や手の挙げ方など、ベン・ハーパーのライヴでの立ち居振る舞いを観ていると、〈ボブが乗り移っているんじゃ?〉なんて錯覚に陥ることがある(特に近年)。ソングライターとしての才能はもちろんのこと、ステージでの巧みな表現力にもボブとの共通性を見い出さずにはいられません。(山西)

TIKEN JAH FAKOLY『Francafrique』 Barclay(2002)

  ボブの活躍は、とりわけ第三世界のアーティストたちを勇気づけた。ゆえに世界中に〈○○のボブ・マーリー〉が存在するわけだが、彼はコートジヴォワールのボブ。ルーツ・ロック文脈でも大人気の今作は、ボブの魂が彼の地にも根付いていることを教えてくれる傑作だ。プロデュースは元ウェイラーズのタイロン・ダウニー。(大石)

GARNET SILK『Reggae Anthology:Music Is The Rod』 VP

  シーンに現れた時には〈ボブの再来〉とまで謳われたガーネット・シルク。輝かしいデビューから突然の死まで活動暦はわずか3年という短い期間ながら、怒りや悲しみが混在したソウルフルな声はいまも多くのリスナーから愛されている。生き方も含めて、あらゆる面でボブと重なって見えるのは気のせい?(山西)

Leyona『SPICE!』 スピードスター(2005)

  ボブの命日が近づくと東京で(ほぼ毎年)開催される、生バンドをバックにした〈ボブ・マーリー歌合戦〉。デビュー前にLeyonaはそこで優勝し、見事ジャマイカ行きの切符を手にしたわけですが……そんな小話はさておき、ちょっぴり土臭くも存在感のある彼女のステージングにはボブの魂がそのまま注入。(山西)

JUNGLE BROTHERS『Done By The Forces Of Nature』 Warner Bros.(1989)

  ネイティヴ・タン一派として活動をスタートさせた彼らは、当初からアフリカ性なるものにアフロ・アメリカンの視線から取り組んでいたわけだが、この傑作収録の“Doin' Our Own Dang”ではボブの“Jamming”をサンプリング。アルバムとしても『Exodus』の優れた現代的解釈が……というのは穿った見方かね。(大石)

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