耳で聴いたピープル・トゥリー(2)
RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW
『Rainbow Rising』 Polygram(1976)
マイケル・シェンカー・グループなどで活躍したスーパー・ドラマー、コージー・パウエルがはじめて世に知られることとなったのは、ジェフ・ベック・グループでの活躍から。リッチー・ブラックモアとのこの伝説的なバンドでのドラミングも神業的!! そういや、同年にジェフが発表したのが『Wired』。思えば遠くに……。(達磨)
TOTO
『Toto』 Columbia(1978)
ジェフがロック界で一足先に採り入れた、クロスオーヴァー/フュージョンが臨界点に達しようとしていた時代が生んだセッション・マンたちによるバンドであるTOTO。ギターのスティーヴ・ルカサーはジェフの大ファンであり、ジェフの超絶なギター・テクニックは彼に大きな影響を与えている。(中島)
Char
『CBA Live』 ポリドール(2000)
あのBBAのティム・ボガート、カーマイン・アピスが日本のギター・ヒーロー=Charと組んで話題となったバンド。Charもジェフと同様、2人と激しいインタープレイの嵐を巻き起こしている。Char自身、リアルタイムで第2期JBGサウンドの洗礼を受けていた。(中島)
B.B. KING
『Live At The Regal』 MCA(1965)
ブルースのモダン/アーバン化を押し進め、多くのギタリストたちに影響を与えたBB・キング。とりわけ白人ギタリストたちへの影響力は絶大で、ジェフ・ベックやエリック・クラプトンらUKのギタリストたちにとってはブルース表現のお手本になった。ということで、ジェフは2003年にBBとのUSツアーも決行。(達磨)
UPP
『The Complete Upp』 Castle
滅多にプロデュースをやらないジェフ・ベックが全面的にバックアップしたバンドであるUPP。全編に渡ってファンキーでバランスのとれたプレイは、BBA解散と『Blow By Blow』制作の間に行われたセッションというだけでもお宝的要素が強いが、この後のソロ活動を窺わせる内容も興味深い。(岩崎)
STING
『Fields Of Gold : The Best Of Sting 1984 -1994』 A&M
伝説的ロック・トライアングル=ポリスの頃から、知的探求心漲る作品で常に時代をリードしてきたスティングだが、チャリティー・ライヴでジェフ、エリック・クラプトンらと夢の競演を果たした。ジェフの今回の来日公演でキーボーディストを務めるヴィニー・カリウタは、スティングのツアー・メンバーでもある。(中島)
KENJI JAMMER
『HULA-HULA DANCE 5DELUX』 ウーツー(2004)
かつてはバリッバリのギター・ヒーローだった鈴木賢司は、シンプリー・レッドなどでの活動を経てフラフラ&リラクシンなギター・プレイを考案(?)、気付けば名前もKENJI JAMMERに。それも彼の嗅覚によるものか……と考えると、ジェフとの共通点も見えてくる。彼だってこんなヘロヘロのアルバムを作りそうじゃん?(達磨)
- 前の記事: 耳で聴いたピープル・トゥリー