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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年06月02日 17:00

更新: 2005年06月02日 18:46

ソース: 『bounce』 265号(2005/5/25)

文/大石 始、佐藤 ともえ、出嶌 孝次、林 剛

『Isn't Jazz Lovely? : Stevie Wonder Jazz Songbook』 ビクター 

  ジャズ・ミュージシャンによるスティーヴィーのカヴァーをコンパイルした日本編集の好盤。コンコードやプレスティッジ音源が中心で、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンが可愛らしく転がる“Isn't She Lovely”、ステファン・グラッペリがマヌーシュ・スウィングに仕立て直した“You Are The Sunshine Of My Life”ほか名演多数。リラクシン・ムードで統一されたほがらか盤です。(大石)

『Key Of Stevie : Stevie Wonder Songbook』 ユニバーサル 


  2枚のディスクにみっちりワンダー・カヴァーが詰め込まれた、ありそうでなかった日本企画盤。定番のソウル/R&Bカヴァーを主軸に、ジャズ作品なども厳選。ヤング・ディサイプルズによる“Bad Weather”やボビー・コールドウェル“Until You Come Back To Me”など、スティーヴィーが他アーティストに提供した曲の好カヴァーも押さえているし、このページに載っている作品で最初に1枚だけ買うならこれかな。(出嶌)

『ROCK MOTOWN』 avex(2005)

  日本のロック・バンドによるモータウン・カヴァー集という体裁だが……13曲中6曲がスティーヴィー絡みの曲! まっすぐに歌い上げたlocofrankの“Overjoyed”、puliの“You Are The Sunshine Of My Life”などの直球系、toe loves the guitar plus meとriddim saunterがそれぞれ別解釈で仕上げた“It's A Shame”などなど、それぞれに味がある。SUEMITSU & THE SUEMITHがピアノ・ロックに仕上げた“Don't You Worry 'Bout A Thing”が新鮮でいいね。(出嶌)

『Blue Note Plays Stevie Wonder 』 Blue Note 

  こちらはブルー・ノート音源からスティーヴィーのカヴァー・トラックをまとめたもので、全体的にファンク・フュージョン色が強し。なかでもポール・ジャクソンJrのスムージーな“It's A Shame”、チャーリー・ハンターを伴ったパット・マルティーノ“Too High”あたりがベスト・トラック。インストにしても映えるのがスティーヴィー曲のおもしろさで、どの曲もまったく違和感のない仕上がりとなっています。(大石)

NNEENA FREELON 『Tales Of Wonder』 Concord(2002)

  正統派のジャズ・ヴォーカルに滲ませるソウル・フィーリングが魅力のニーナ・フリーロン。今作はタイトルが示すとおり全曲がスティーヴィー・ナンバー。モロにジャズ・ヴォーカルなアダプトを施した曲もあれば、原曲のヨーロピアンな旋律を活かした“My Cherie Amour”、ボサノヴァ・タッチの“Lately”など解釈も多彩で、さりげなく好テイクを連発しまくり。特にドラマティックな“Another Star”が素晴らしい。(出嶌)

CAETANO VELOSO 『A Foreign Sound』 Emarcy/Nonesuch(2004)

  オールディーズからDNAまでのさまざまな名曲たちを、香り立つような色気を放ちながらカヴァーしてみせた今作。そのなかにスティーヴィーの“If It's Magic”が登場。シンプルなアレンジのなかで出会う2人の天才……ゾクゾクするような仕上がりです。(大石)

西城秀樹 『HIDEKI 80's』 BMGファンハウス 

  われらがヒデキは数々の知られざる好カヴァーを残しているけど、ここで注目すべきは“愛の園”。もちろん原曲は日本語詞が用いられていたスティーヴィーの“Ai No Sono”。妙にクラシカルでダークな童謡のように寂しく聴こえるのが謎……と思ったらアレンジは坂本教授でした。(出嶌)

BLACKSTREET 『Blackstreet』 Interscope(1994)

  87年の時点で“My Eyes Don't Cry”をリミックスしているテディ・ライリー。彼の率いるブラックストリートはこのファースト・アルバムで“Love's In Need Of Love Today”を足回り太めにカヴァー。清々しいコーラスで爽快に聴かせる。後に彼らは“All I Do”も取り上げた。(出嶌)

MAIN INGREDIENT 『Euphrates River』 RCA/BMGファンハウス(1974)

  前作『Afrodisiac』でスティーヴィーのカヴァーおよび提供曲を歌い、演奏面でもサポートを得たこのヴォーカル・トリオは、翌年の本作で“Don't You Worry 'Bout A Thing”を披露。リードのキューバ・グッディングは後にモータウン・ファミリー入り。(林)

奥山みなこ 『MUCH LOVE』 flower(2004)

  歌世界に爽やかな情感を注ぎ込む彼女は、起伏の少ないメロディーが印象的なロマンティック・スロウ“Ribbon In The Sky”をこのミニ・アルバムにてカヴァー。シンプルなバッキングに乗せて朗々と歌っていくも、終盤にはエモーショナルなアドリブも聴かせてくれます。(出嶌)

R. KELLY & PUBLIC ANNOUNCEMENT 『Born Into The 90's』 Jive(1992)

  アーロン・ホール唱法を受け継ぐR・ケリーのヴォーカルも、源泉を辿ればスティーヴィーのノドに行き着くわけで、その気配はこのファースト・アルバムにも濃厚。“Hey Love”でフェイクも交えながらワンダー丸出しの熱いカヴァーを聴かせる。(出嶌)

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