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多くの才能が出入りするワンダーラヴって!?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年06月02日 17:00

更新: 2005年06月02日 18:46

ソース: 『bounce』 265号(2005/5/25)

文/林 剛

 ワンダーラヴとは、スティーヴィーのバック・バンドおよびコーラス隊のこと。70年代以降、彼のレコーディングやツアーに参加したミュージシャンを総称してそう呼んでいたようだ。このワンダーラヴを踏み台に大成した人は多く、コーラス隊だともっとも有名なのはミニー・リパートンだが、モーリス・ホワイトに見初められる前のデニース・ウィリアムズ、80年代のツアーに参加していたマーヴァ・ヒックス、インコグニートで名を上げる直前のメイザ・リークもそう。

男性でも最初期のサイド・エフェクトに関わったジム・ギルストラップがその一員だ。ちなみにデニース“Free”の作者クレジットには、後期シュープリームスのメンバーだったスザイー・グリーン、ベーシストのネイザン・ワッツ、サックス奏者のハンク・レッドの名があるが、彼らも全員ワンダーラヴ。

演奏者では、ギタリストのマイケル・センベロが駆け出し時代に在籍していたし、レイ・パーカーJrやグレッグ・フィリンゲインズもワンダーラヴの〈名誉会員〉と言っていいだろう。他にもスティーヴィーの後押しでモータウン入りしたフィニス・ヘンダーソンなど……こうしたワンダーラヴ参加者の多くが自身の作品でスティーヴィーから返礼を受けているのも興味深い。

▼文中に登場したアーティストの作品を紹介

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