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特集

聴けばわかるブランズウィックの遺産

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年02月24日 18:00

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

文/林 剛

 あえて聴こうとしなくても、無意識のうちに〈ブランズウィック産の音(曲)〉を耳にしていることは少なくない。例えば2003年を代表する大ヒット曲だったビヨンセの“Crazy In Love”は、シャイ・ライツ“Are You My Woman?(Tell Me So)”のホーン・リフを大胆にサンプリングしたものだった。シャイ・ライツといえば“Oh Girl”“Have You Seen Her”の2大バラードも多くのカヴァーを通じて新しい世代の耳に届いており、前者はポール・ヤングやグレン・ジョーンズらがカヴァー、後者はMCハマーがラップ版でリメイク。そのシャイ・ライツのユージン・レコードが奥方のバーバラ・アクリンに書いた“Am I The Same Girl”も現在における定番曲で、これはスウィング・アウト・シスターのカヴァーでもお馴染みだろう。

また、バーバラ曲のインスト版となるヤング・ホルト・アンリミテッド“Soulful Strut”の使用率も高く、最近ではジョス・ストーンが“Don't Cha Wanna Ride”で弾き直し引用し、96年には女性R&Bグループのフォー・リアルもサンプリング。他にもタイロン・デイヴィス“Turn Back The Hands Of Time”のベース・ラインがジョニー・ギル“A Cute, Sweet, Love Addiction”で模されていたり、ロスト・ジェネレーション“The Sly, The Slick, And Wicked”がナズ『It Was Written』のイントロで流され、ブービー・ナイト&ユニヴァーサル・レディ“The Lovomaniacs”はヒップホップの定番ネタだったりと、キャッチーなネタの宝庫としてブランズウィックの音はいまも重宝され続けている。

▼文中で登場した楽曲の収録アルバムを紹介


MCハマー『Please Hammer, Don't Hurt 'Em』(Capitol


ジョニー・ギル『Provocative』(Motown)

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