こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2005年02月24日 18:00

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

文/出嶌 孝次

 尋常じゃないリイシューの波は当然ブランズウィック以外の作品にも押し寄せているわけで、ここでは注目すべき10タイトルを紹介しよう。まずはハイ音源3タイトルから……最初はハイを代表する歌姫=アン・ピーブルズの『Straight From The Heart』。ボビー・ブランド“I Pity The Fool”のカヴァーも名高いブルージーな名作だが、超タイトなハイ・サウンドが震えるほど格好良いので必聴。オーティス・クレイのハイ離脱後に出た『I Can't Take It』もハズせないし、いまならシリーナの親父としても知られるシル・ジョンソンの『Diamond In The Rough』も最高だ。

で、同じメンフィスのスタックスからはコンピが2種、世界初CD化! 60年代末のレーベル・ベスト的な『Soul Explosion Album』、子供たちに〈学校を辞めちゃダメよ!〉というメッセージを送る『Stay In School』、共にここでしか聴けない曲を含む激レア皿だったものだ。

そこから一気に80年代に飛んで……世界初CD化作品を3枚。お馴染みジョニー・ブリストルのメロウ&スウィートな傑作『Free To Be Me』、実力派グループであるリヴェレーションの洗練作『Revelation』、デトロイトから登場したパーフェクト・タッチの甘味盤『Touching You...』、どれも即買い。さらにメイン・イングリーディエントの美麗な名品『I Just Wanna Love You』もリイシューされたばかりだ。最後に少し毛色は違うが、超定番ダンス・クラシック“Have Some Fun”を収めたBTエキスプレスの『1980』も紹介しておこう。……と駆け足ながらいずれも冬休みを潰してでも聴き狂いたい逸品。品質は保証します。

▼文中に登場した作品を紹介


シル・ジョンソンの73年作『Diamond In The Rough』(Hi/ビクター)

インタビュー