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特集

VETERANS――ヴェテラン勢の会心作!

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2004年12月27日 11:00

更新: 2004年12月29日 12:28

ソース: 『bounce』 261号(2004/12/25)

 単に長いキャリアを誇るアーティストが良作をリリースしたという部分はもちろん、2004年はそこから一歩踏み込んで、現行シーンの流れに上手くシンクロする形でヴェテラン(オリジネイター)たちが求められる機会が増えてきたように思えます。息の長い80年代ブームの顕在化や、もはや定着したといえる70年代マナーの普遍化を受け、往年のアーティストが新しいリスナーを獲得している状況も後押ししているのでしょう。過去の栄光ではなく、いまの栄光……ヴェテランの好調は2005年も続いていきそうです。(出嶌)

BEASTIE BOYS 『To The 5 Boroughs』 Capitol

 もう悪ガキでもないだろう……と思ったら、ワケわからんエナジーの熱量や、ぜんぜん上手くならないラップ(ホメ言葉)の賑々しさはまだまだフルチン状態だった。一方でジャケや表題からも窺える地元への眼差しに年輪を感じたり。(出嶌)

BRIAN WILSON 『Smile』 Rhino

 ロック史上最大の未完アルバム、ビーチ・ボーイズの〈Smile〉が37年の歳月を経てついに完成! コレはまさに歴史的事件でした。ソロ最新作と合わせて、往年のファンにとっては最高の1年でしたね!(冨田)

THE CURE 『The Cure』 Geffen

 おそらく引退を考えていたであろうロバート・スミス率いるキュアーも、ロス・ロビンソンの力を借りてニュー・アルバムを発表! インターポールやラプチャー、ミューズ、モグワイらが出演した全米ツアーも話題を集めました。(冨田)

DJ KRUSH 『寂 -jaku-』 ソニー

 通算8作目。積み上げられたキャリアの重み、そして眩いばかりのフレッシュネスが彼ならではのやり方で形にされているのはさすが。尺八や三味線を用いながらも、なんらブレない世界観。予想を裏切り続けるKRUSHの本領を発揮した一枚でしょう。 (大石)

DURAN DURAN 『Astronaut』 Epic

 18年ぶりに全盛期のメンバーで復活を果たしたデュラン・デュラン。奇跡的なニュー・アルバムと、変わらぬ端正なルックスに往年の女性ファンは歓喜の1年でした。80's復活組のなかでも最高の成功例といえるでしょう。(冨田)

HELMET 『Size Matters』 Interscope

 ラウド・ロックを現在のスタイルに導いた最重要バンドが7年ぶりのニュー・アルバムと共に復活! 元ドラマーのジョン・ステニアがバトルズでポスト・ロック化を進めるなか、ペイジ・ハミルトンは良い意味で変わらぬ轟音をぶちかました!(冨田)

MORRISSEY 『You Are The Quarry』 Attack/Sanctuary

 新人バンドがスミスからの影響を公言しはじめたなー、なんて思っていたらついにご本人さんが登場! 2004年の〈フジロック〉出演はポシャったけど、エモ・バンドが参加した意外なトリビュート盤も発表されました!(冨田)

NEW EDITION 『One Love』 Bad Boy/Universal

 P・ディディが子供の頃からファンだったのかバッド・ボーイから大カムバック。芸歴20年だけあって場に馴染むのが上手い。ボビー・ブラウンを欠いたままなのは残念だけど、これで6人によるリ・リユニオンが楽しみになってきた。(出嶌)

NEW YORK DOLLS 『The Return Of The New York Dolls Live From...』 Attack/Sanctuary

 モリッシーの熱烈なラヴコールによって奇跡の復活! 本格的な活動が待たれていた7月に、オリジナル・メンバーであるアーサー・ケイン急死の悲報が……合掌。(冨田)

O'JAYS 『Imagination』 Sanctuary

 アイズレーもいいけどワシらもヤルぜ!とばかりに3年ぶりのアルバムをリリース。キャリア40年だけあって、流麗なステッパーズからシブいスロウまでもう自在。ジャケはショボいけどこれは近年の最高傑作だ。エディ・リヴァートの歌は若すぎ!(出嶌)

PATTI LABELLE 『Timeless Journey』 Def Soul Classics/Def Soul/Def Jam

 デフ・ソウルが新たに設立した大御所専門レーベルからの第1弾。この人の衰えないヴォーカルは常に現場感ありまくりなのだが……ベタな芸能バラードではなく、オーセンティックな今様ソウルに則った作りが美しい。(出嶌)

PETE ROCK 『Soul Survivor II』 BBE/Rapster

 久々に格好いいピートの仕事!! 98年にリリースした傑作ソロ・アルバムの続編だ。サンプリング・ループにこだわったヒップホップも脚光を浴びた2004年、このオリジネイターが戻ってくるのは必然だったのだ。(出嶌)

PIXIES 『Best Of Pixies - Wave Of Mutilation』 4AD

 ピクシーズの再結成&〈フジロック〉出演! キム・ディールの変わり果てた姿と合わせて衝撃でした。どうやらしばらくは活動を続けるようなので、ニュー・アルバムが届けられる日もそう遠くない!? まだまだ目が離せないね!(冨田)

矢野顕子 『ホントのきもち』 YAMAHA

 くるりの岸田繁、レイ・ハラカミを迎えての25作目。温かさと同時にさらなる広がりを見せる、音楽の大きな実りだ。好奇心と天性の歌声、達人的ピアノが織り上げた幸福な一枚。音楽の純粋な楽しさを示してくれたのは、やっぱりこの人だった。(鬼頭)

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