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特集

ODB急逝!! ウータン・クランの今後はどうなる?

 ラウド崩壊後、その去就が注目されていたウータン・クランがこのたびサンクチュアリーに移籍を果たし、リユニオン・ライヴの模様を収めたライヴ・アルバムとベスト・アルバムをリリースし……と、各メンバーのソロ活動に負けず劣らず動きが活発になってきたウータン本隊の近況で特集をシメようと思ったのだが、何とも悲しい知らせが締め切りギリギリで飛び込んできてしまった……。

 オール・ダーティ・バスタードことラッセル・ジョーンズが11月13日、マンハッタンのスタジオで急死。享年35歳。死因は不明だというが、その直前に胸の痛みを訴えていたという??って何てこと! ウータンには(いつも欠けていたけど)絶対に欠かせない存在として、その怪人ぶりで常に世間を戸惑わせてきたODBがこの世を去ってしまったのである。2001年に麻薬不法所持罪で実刑判決を食らい、昨年ようやく服役生活に終わりを告げたばかりだったのだが……詳細は続報に譲って、ひとまずは冥福を祈りたい。

 で、涙を拭いて今回日本盤がリリースされる2タイトルについて紹介しておこう。まずはライヴ盤『Disciples Of The 36 Chambers』から。これは去る7月17日にカリフォルニアはサンバーナディノで行われた再集結ライヴを収めたもので、“C.R.E.A.M.”などクランの名曲はもちろん、メソッド・マン“Bring The Pain”、ODB“Shimmy Shimmy Ya”などが次々に披露されていく。久々に聴いたけど、これはやっぱクラシックの塊ですよ。そして、もう1枚の『Legend Of The Wu-Tang』はベスト・アルバム。過去4枚のクラン作品からの好チョイスに加え、レア・トラックや有名曲の別ミックスも収録した豪華な仕上がり。これを聴いて新作を待とう!なんて無邪気に言えないのは辛いけど。

▼このたびリリースされたウータン・クラン作品。

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年12月16日 16:00

更新: 2004年12月16日 17:45

ソース: 『bounce』 260号(2004/11/25)

文/轟 ひろみ

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