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T.I. ネクスト・スターは彼に決定!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年12月16日 16:00

更新: 2004年12月16日 17:45

ソース: 『bounce』 260号(2004/11/25)

文/出嶌 孝次

 この1年ほどのR&B/ヒップホップ・シーンを見ていて、メジャーどころの作品でやたら目に付くアルファベット2文字……それがT.I.だ。日本での知名度はまだまだだが、このアトランタ出身のラッパーはいま全米でもっともフレッシュ&ホットなラッパーなのだ。P.A.率いるゲットー・ヴィジョンに属していた彼は2001年に『I'm Serious』でデビュー。同作は不満足な結果に終わったものの、2003年頃からジワジワと客演の数を増し、キラー・マイクやボーン・クラッシャー、リル・ジョンなどの地元作品から、112やATLなどのR&Bにまで手を広げてジワジワと認知を増す。そしてアトランティックに移籍してドロップしたのがセカンド・アルバムの『Trap Muzik』だ。これはカニエ・ウェスト制作の“Doin' My Job”などのヒットもあって全米チャート4位まで上昇、存在感を一気に爆発させた。今年に入ってからも人気は肥大し続け、ブランディ、デスティニーズ・チャイルド、ネリー、トゥイスタ、トリック・ダディらの新作に堂々フィーチャーされるなど、もはや扱いは大物クラス。器用なフロウで多彩なビートを切り捌いていくスタイルはもはや現行メインストリームの王道である。来るべきサード・アルバムで彼がファボラスやリル・フリップに続くエースになることは、もはや確定事項だ。

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