耳で聴いたピープル・トゥリー(2)
Angelina 『MUSE』 コロムビア/2004
マーティン・フリードマン(元メガデス)と作ったデモがKRUSHの耳に留まり、『深層 -MESSAGE AT THE DEPTH』の客演でデビューを飾ったAngelina(なんて経歴!)。この処女作にはDJ HIDEなどKRUSHとゆかりのある面々も参加し、デビュー曲にはKRUSHのリミックスも収録、とまさにKRUSHのお墨つきシンガーだ。(大石)
numb 『numb』 Revirth/2002
ラップトップ・ミュージシャンのなかでも圧倒的な存在感を放ち続ける孤高のビート・サイエンティスト、numb。卓越したプログラミング・スキルと天才的なセンスを併せ持つ彼が作り上げるカオティックな音像は、DJ KRUSHと同様にビート・ジャンキーたちから絶大なる支持と信頼を得ている。(ケチャ)
N.M.L. 『ZERO LANDMINE』 ワーナー/2001
坂本龍一の呼びかけによって始まった〈地雷ゼロ・キャンペーン〉のテーマ曲にもKRUSHは参加。膨大なゲスト陣のなか〈DJ代表〉としてKRUSHとEYEが選ばれたのは納得だが、某TV番組で2人が並んでターンテーブルをコスってる図は奇妙なものだった。〈世界のサカモト vs. 世界のKRUSH〉のマジ共演も観たい。どう?(大石)
dj klock 『sensation』 Revirth/2004
某キャンペーンでの楽曲でコラボレートを果たし、昨年リリースされたミックスCDにもKRUSHのトラックを収録するなど、まさにKRUSHの正当な系譜に位置するであろうdj klock。この最新作ではヒップホップとテクノの境界線を行き来するような繊細なエレクトロニック・ミュージックを披露している。(ケチャ)
THE ROOTS 『The Tipping Point』 Okayplayer/Geffen/2004
演奏陣も共演歴はあるが、とりわけブラックソートがKRUSHの作品に何度も招かれ、相性の良さを見せているのは、実験好きでもあるクエストラヴの音楽的エゴと常に真っ向勝負できているMCだから、なのかも知れない。なお、彼のソロ・アルバム(お蔵入り?)からの先行カット“Hardware”はKRUSHが手掛けていた。(出嶌)
Hideo Sasaki 『Light Sleep』 トライエイト/2004
KRUSHの『覚醒』に参加して注目を集め、以降数々のプロデュース・ワークやトップMCたちとの共演を通してビート中毒者たちの耳を刺激し続けてきたHideo Sasaki。今作には五感をビシビシと刺激するサンプリングと、洗練されたリズムで構築されるブレイクビーツ・アートが詰まっている。KRUSHの影もチラホラ。(ケチャ)
MUTE BEAT 『LOVER'S ROCK』 ポニーキャニオン/1988
94年の『KRUSH』を手始めとして、その後たびたび共演を重ねてきたKRUSHとこだま和文。〈9.11〉の直前にNYで行われたライヴでも共演していたのは有名な逸話だが(その傍らにはBOSS THE MCも)、この伝説的なダブ・バンドでの共演こそ観てみたかった。静かな怒りが交差するその世界観には共通点も多いしね。(大石)
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