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特集

SHOUT OUT TO KRUSH――BOSS THE MC

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2004年11月18日 14:00

更新: 2004年11月22日 12:48

ソース: 『bounce』 259号(2004/10/25)

文/BOSS THE MC

BOSS THE MC(THA BLUE HERB)

  あれは忘れもしない98年秋、CISCO札幌の階段を降りた先に東京から帰ってきた友人がいた。俺を見るなりこう言った。「お前らの曲をDJ KRUSHががんがん回してるぞ!」。それがまさしく俺とDJ KRUSHの邂逅。その2か月後に札幌で顔を合わせたKRUSHさんは俺にこう言った。「曲作ろうぜ。俺は約束は守る」。その半年後、同じスタジオのヴォーカル・ブースに俺はいた。それから……俺はがむしゃらにやってきた。チャンスを喰いまくってきた。東京に来る機会も随分増えた。しかしそこにKRUSHさんはもういなかった。もう日本にはいなかった。俺が小さな達成感に浸っていた時、同じ時間地球の裏側でKRUSHさんはたった独りで、もう一度、最初から、諦めず、ステージの真ん中であらゆる人種の無数の心を必殺の間合いで斬り倒していたんだ。征服した街が点となり、線となり、結びついて広大な版図となった時に初めてみんなが(俺を含め)、DJ KRUSHがどれだけ巨大な壁と闘っていたのかを知る。寡黙な剣客は人生を背中で語る。栄光あれ。

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