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特集

LAにて最新ツアーを観たぞ!! KRUSH ON THE ROAD

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2004年11月18日 14:00

更新: 2004年11月22日 12:48

ソース: 『bounce』 259号(2004/10/25)

文/大前 至

10月1日(金)カリフォルニア エル・レイ・シアター

 新作『寂 -jaku-』のUSリリースにタイミングを合わせて開催されたDJ KRUSHの北米ツアー。アメリカとカナダの22都市を巡るこのツアーは9月23日のボストン公演で幕を開け、NY公演ではアルバムに参加したミュージシャンやラッパーが多数参加してのスペシャル・ヴァージョンとなるショウが行われたという。そして、その3日後となる10月1日、約1年半ぶりにKRUSHがロサンゼルスに帰ってきた。

 このツアーでKRUSHは新たな試みとしてノート・パソコンをセットに採り入れ、作り込んだトラックの上にスクラッチを被せたプレイを展開。〈KRUSHがDJプレイにパソコンを?〉と多くの人が最初は驚いただろうけど、実際始まってしまえば、なんの違和感も感じさせない、いつものKRUSHワールドが広がっており、オーディエンスは思い思いに彼の音を感じていた。後半はいつものターンテーブルだけのプレイにスイッチし、『寂 -jaku-』の収録曲に加えてクラシック“Kemuri”も飛び出し、当然のように大盛り上がり。もちろん自分の曲だけをプレイするわけではなく、なかでも印象的だったのがDJニュー・マーク&ポモによるジョン・レノン“Imagine”のカヴァーをかけた瞬間。オーディエンスが一斉に歌詞を口ずさみ、ステージ上のKRUSH本人を含め、会場がひとつになったのを強く感じた。

 公演後の楽屋では、疲労感と共に満足感に溢れた表情のKRUSHの姿が。そして、翌日には休むことなく、次の目的地であるシアトルへ旅立っていった。

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