トリビュート盤にみるネオ・ソウル
70年代のニュー・ソウルと現在のネオ・ソウル世代を繋ぐ例として、より具体的なのはカヴァーやサンプリングという形の敬意……ということで、その集合であるトリビュート盤を紹介しよう。
まず、マーヴィン・ゲイの生誕60年企画盤は、ディアンジェロ&エリカ・バドゥの既発デュエットから、ジャネイ、エル・デバージ、グレニーク(制作はトニー・リッチ)まで、まさにネオ・ソウルmeetsマーヴィンな逸品。片やスティーヴィー・ワンダーのトリビュート作もアンジー・ストーンにミュージック、ブラック・コフィなど、人選は多様ながらネオ・ソウル度数高め。ディアンジェロやメイシー・グレイ、ビラル、コモン、リースの参加したフェラ・クティのトリビュート盤もついでに挙げておこう。また、カヴァーではなくリミックスという形だとアイズレー・ブラザーズもその対象となっております。
▼本文に登場したディスクを紹介
- 前の記事: ニュー・ソウルからネオ・ソウルへ
- 次の記事: ヒップホップのなかのネオ・ソウル