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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2004年10月14日 16:00

更新: 2004年10月14日 16:41

ソース: 『bounce』 258号(2004/9/25)

文/内田 暁男、久保田 泰平、桑原 シロー

SPARKS GO GO
『NEW OLD STOCK』
エピック
チルドレンというよりは盟友。民生がヴォーカルを務めスパゴーがバッキングしたチープ・トリックな『THE BAND HAS NO NAME』(現在は廃盤)などはその典型であり、Dr.Strangeloveを従えてロックする現在の民生、O.P. KINGのひな形とも言える。両者とも重たい直球を投げることができる剛腕投手と。(内田)

JUN SKY WALKER(S)
『MY GENERATION』
トイズファクトリー
チルドレンというよりは盟友。いわゆる青春パンクの元祖とされているが、〈全編がサビ・メロ〉と言われたある意味異常な楽曲構成はUNICORNと同じく発明であったといえる。方向性を異にしながらも、80年代後半に勃興したバンド・ブームを背景に自身の音楽性を深化させていった者同士の繋がりは強い。(内田)

JERRYFISH
『Spilt Milk』
Charisma/1993
そういえばアンディ・スターマーのことを「PUFFYのスタッフなんだよね?」なんて言ってた人が何人かいたっけ。だって、彼のメロディーが自然なスライディングでお茶の間に滑り込んでたからな。〈ごっつええ感じ〉での民生くんコーナー共演が懐かしく思い出されるな。共作の“コーヒー”は永遠の名曲だ。(桑原)

東京スカパラダイスオーケストラ
『Stompin'On DOWN BEAT ALLEY』
cutting edge/2002
UNICORN時代には、まったく別のシーンにいるような印象の2組だったような気がしますが……。田島貴男、チバユウスケに続く〈歌モノ三部作〉のトリとして幾度目かのスカパラ・フィーヴァーに参画した民生。その“美しく燃える森”は、スカパラのライヴ盤『ON TOUR』にも収録されています……念のため。(久保田)

小泉今日子
『ANYTIME』
ビクター
民生ソロ・デビューの年、民生&陽水作曲の“月ひとしずく”をヒットさせ、相変わらず鋭い感度を発揮したキョンキョン。その2年後の民生作曲“オトコのコ オンナのコ”もヒット。共に作詞は彼女自身だが、どこか民生っぽい。ちなみに、民生はアゴのトンガった女性が好きらしい。(久保田)

サザンハリケーン
『ダルマに目を入れて』
ビクター/2004
飄々としたなかに込められた毒、ニール・ヤングなどを彷佛とさせるスケール感のあるアメリカン・ロック・サウンドが民生直系。強力な〈脱力フィルター〉が民生のキモだとすればサザハリの梅澤学滋はもうちょっとギラついた確信犯の眼差しか。腰の据わったバンド・サウンドだけで踊らせるメジャー・デビュー作。(内田)

ダウンタウン
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!2』
 R&C Japan/2004
「ファイティング・ポーズをとらないファイティング・ポーズ」と民生を評したのは松本人志。ダウンタウンとしても浜田雅功としても、民生から楽曲提供してもらってますが、PUFFYの“MOTHER”は当初、浜ちゃん用に書かれた曲だとか。なお、民生の〈ひとり股旅〉は、松ちゃんの〈一人ごっつ〉にインスパイアされたもの。(久保田)

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