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特集

AtoZ for PUNX(A~L)(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年09月30日 14:00

更新: 2004年10月21日 16:56

ソース: 『bounce』 258号(2004/9/25)

(1) 代表作 (2) 出身国 (3) バイオグラフィー  (4) 彼らが好きなら、こちらもオススメ

D.I.Y.【ディー・アイ・ワイ】
〈Do It Yourself〉──これぞパンクの基本概念だ! 音楽だって自分で曲を作って演っちまえ!ってのがそもそもパンクの始まり。髪型だってセルフ・カット&ジブリーチ(自分でブリーチ)は当たり前! Tシャツ、ジップ・パンツ、鋲ジャンだって、欲しけりゃ自分で作っちまえ! 究極はクラス一派のように、生活まで〈完全自給自足〉なんてのもあるが、まずは〈自分でできることから自己主張せよ!〉がパンクにおける〈D.I.Y.〉の本筋だろう。(ヤマダ)

THE DAMNED【ダムド】
(1) 77年作『Damned Damned Damned』(Castle)
(2) イギリス 
(3) セックス・ピストルズやクラッシュと同じく、76年結成のオリジナルUKパンク・バンド! その御三家のなかでも初期の楽曲の破壊性(とB級感)はズバ抜けで、〈これぞパンク・ロック!〉と呼べる生半可じゃなくラフでハードな名曲を多く生んだ。なかでも代表曲の“Neat Neat Neat”“New Rose”に加え、77年にしてハードコア誕生を思わせる衝撃の裏名曲“See Her Tonite”も入った『Damned Damned Damned』は即死級のDIE名盤! 当時のツアーの関係から、実はLAのパンク・バンドに与えた影響も大で、さらにヴォーカルのデイヴ・ヴァニアンの黒づくめ墓堀人スタイル&中後期の音楽性は、のちのゴシックにも影響を与えている。
(4) ウィアードス、ディルズ、コントローラーズ(ヤマダ)

THE DEAD KENNEDYS【デッド・ケネディーズ】
(1) 80年作『Fresh Fruit For Rotting Vegetables』(Cherry Red)
(2) アメリカ 
(3) サンフランシスコ市長選に立候補し、ポエトリー・リーディング・アーティストとしても活動するなど、とにかく行動的なフロントマン、ジェロ・ビアフラを中心に78年に結成。性急なリズムと攻撃的なサウンド、そしてなによりビアフラの毒気のあるヴォーカルがインパクト大で、パンク・シーンのみならず後続のバンドにも大きな影響を与え、いまなお尊敬を集めている。ファースト『Fresh Fruit For Rotting Vegetables』に収録されている“Holiday In Cambodia”は、スラッシュ・メタル・バンドのラーズ・ロキットやニュースクール・ハードコア・バンドのアース・クライシスらもカヴァーしている名曲。
(4) ジャームス、ラード、オフスプリング(粟野)

DISCHARGE【ディスチャージ】
(1) 82年作『Hear Nothing See Nothing Say Nothing』(Clay)
(2) イギリス (3) ハードコアの歴史はすべてここから始まったと言っても過言ではない! 結成は77年と古く、結成時期からも推測できるように当初はパンク・ロックを演奏していたが、ヴォーカリストがチェンジして以降〈いままでにないスタイルでやろう!〉ということになり、この奇跡のサウンドが生まれたようだ。ディスチャージが持つ恐ろしいまでの緊張感とエナジーは、言葉で伝えるのは大変困難に思われる。反戦のスローガンを掲げ、アートワークなども一貫した姿勢を貫いている。その後のパンク/ハードコアはもちろん、スラッシュ・メタル・シーンにまで大きな影響を及ぼした怪物。全作品必聴だが、まずは『Hear Nothing See Nothing Say Nothing』あたりから聴いてみてはどうか。
(4) ブロークン・ボーンズ、ディスクローズ(岡林)

THE EXPLOITED【エクスプロイテッド】
(1) 81年作『Punk's Not Dead』(Secret/Captain Oi)
(2) イギリス 
(3) パンクが下火になった80年代初頭に、北部エジンバラから雷神よろしく登場した、文字どおりのハードコア・パンクス! 主義主張も強烈なら、その出で立ちもディープ・インパクトで、パンク界のNo.1モホークを誇るヴォーカルのワッティーは、まるで神のような風格すら漂う。現在もスローガンとなっている、〈パンクは死んでないぜ!〉という痛烈なタイトルのファースト『Punk's Not Dead』を聴かなきゃ、80'sパンクとその影響下にあるストリート・パンクは語れない! ちなみにワッティーは、実はオモチャに対する執着心が異様に高いことが2002年の来日時に発覚。だがステージは圧巻で、そのカリスマ性&神通力が下がることは決してなかった! 
(4) カジュアルティーズ、アンシーン、スレッツ(ヤマダ)

FOUR LETTER WORDS【フォー・レター・ワーズ】
四字熟語とは違い、口にすると親に叱られるのが四文字言葉。よくパンクのCDにある〈PARENTAL ADVISORY〉の表記は、〈その手の汚い言葉がたくさん入ってますよ〉っつう一種の警告だ。例を挙げると、F××K、S××T……って、禁止語句なんだから伏せ字解除で説明できるワケないじゃん! ママ~、F××Kってなぁに~?(ヤマダ)

FUGAZI【フガジ】
(1) 93年作『In On The Kill Taker』(Dischord)
(2) アメリカ 
(3)〈ストレート・エッジ〉の提唱者としてのちのバンドに多大な影響を及ぼしたマイナー・スレットの、また多くのインディー・レーベルが尊敬してやまないディスコードの中心人物、イアン・マッケイが87年にスタートさせたバンドがフガジ。ミドル・テンポ中心の楽曲、トリッキーに絡むギター・ワーク、複雑な楽曲構成……その冷静と情熱の間を行くしなやかかつ強靭なサウンドは、典型的なパンクやハードコアからは大きく逸脱したものであるが、これぞまさに〈ポスト・ハードコア〉の先駆けであり、現在のシーンを語るうえで必要不可欠なバンドであることは紛れもない事実。フガジ未体験の人には、初期の名作『In On The Kill Taker』をオススメ! 
(4) ブラック・アイズ、マーズ・ヴォルタ(渡辺)

G.B.H.【ジー・ビー・エイチ】
(1) 82年作『City Baby Attacked By Rats』(Clay)
(2) イギリス 
(3) ハードコアのスピードと破壊力にドライヴ感溢れるロックのフレイヴァーをまぶしたG.B.H.のサウンドは、初心者にも入りやすい(聴きやすい)のではないだろうか? 77年にファースト・ギグを行っており活動歴はかなり長い。当初はオーソドックスなパンク・ロックを演奏していたようだが、ディスチャージを観て以来速い曲を演るようになり、クレイと契約したのもディスチャージの推薦らしく彼らとの関係は深い。ルックスもスマートでカッコ良く、影響を受けた(マネした?)パンクスも多いはず! 現在も現役で活動しているロング・リヴなパンク・バンド。名作であり代表作、人気も高い『City Baby Attacked By Rats』は必聴!! 
(4) エクスプロイテッド、モーターヘッド(岡林)

GERMS【ジャームス】
(1) 編集盤『M.I.A.』(Slash)
(2) アメリカ 
(3) ある意味シド・ヴィシャス以上の〈Live Fast, Die Young〉な自己破壊っぷりを誇っていたカリスマ・パンクス、ダービー・クラッシュ率いるLAの伝説的バンド! 〈悪ガキ・パンクス〉まんまのズタボロ・ライヴ&過剰なパフォーマンスで、残した逸話は数知れず。正規音源完全収録の編集盤『M.I.A.』を聴けば、その退廃的でダルダルだが絶妙なセンスのヴォーカルや、時折見せる性急なビートと先の読めないコード展開を持つキラーな楽曲に、骨の髄までヤラれちまう! 後期のニルヴァーナ~フー・ファイターズのパット・スメアが在籍していたことで、グランジ世代のロック・ファンからも支持されている。先ごろリリースされたDVD&自伝本でその全貌を暴け!! 
(4) ストゥージズ、ダムド、ディルズ(ヤマダ)

IGGY & THE STOOGES【イギー・アンド・ザ・ストゥージズ】
(1) 73年作『Raw Power』(Columbia)
(2) アメリカ 
(3) 67年、ミシガン大学でイギー・ストゥージ(後にポップと改名)がロン&スコット・アシュトン兄弟に〈暴れてぇから手ぇ~貸してくんねぇべか?〉と声を掛けたのがすべての始まり。74年の解散までに残した3作はどれも捨てがたいのだが、狂った衝動、音の破壊力、ヤバイ空気感、声の怨念をドロドロに溶かし込んだかのような、混沌とした魅力を放つ『Raw Power』をまずは推したい。サウンドは割れたガラスの上を転がりまわる暴発イギーのステージングそのままの、まさに聴き手の鼓膜を〈サーチ&デストロイ〉する憤激ガレージ・ロック! すでにここにはパンク、オルタナ、グランジまでもが顔を覗かせている。
(4) ボーイズ・ネクスト・ドア、ベルレイズ(冨田)

THE JAM【ジャム】
(1) 77年作『In The City』(Polydor)
(2) イギリス 
(3) 現代における〈UKロックご意見番〉的存在であるポール・ウェラーが、ロンドン・パンク・ムーヴメントの真っ只中にブチあげた〈栄光のスタート地点〉。ザ・フーやキンクスの影響色濃い、いわゆる〈ネオ・モッズ・ヒーロー〉の印象が強いジャムであるが、77年のファースト『In The City』には、当時19歳のウェラー少年がかき鳴らす青く尖った〈刹那的衝動〉という、紛れもない〈パンク〉が存在していた。そして、永遠のアンセム“In The City”の歌詞における〈輝いていられるのも25歳まで〉という声明どおり、バンドは82年の解散までを一瞬で駆け抜けた。この伝説的5年間があるからこそ、いまもファンや若手バンドはポール・ウェラーを支持して止まないのである。
(4) スティッフ・リトル・フィンガーズ、レディオ・バードマン(加賀)

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