バンド・サウンドの血肉となったパンクス大三角形
音楽をとことん楽しむことを掲げ、カート・コバーンの死によって絶望のドン底にあったUSロック・シーンに風穴を空けたグリーン・デイの登場。それこそがパンク復活の狼煙であると同時に、いまだに続いているポップ・パンク・ブームの始まりだった。バブルガミーともいえるとびきりポップなパンク・サウンドや、まず音楽を楽しもう!という姿勢は、やはり実際にカヴァーもしているラモーンズはもちろん、以前、あるインタヴューで言及していたLAパンクの老舗ディッキーズの影響なのだろう。個人的にはグリーン・デイを聴いていると、ジェネレーションXを思い出さずにはいられない。また、『Nimrod』以降のパンクに止まらないサウンドの広がり、特にルーツ・ミュージックへの接近には、『London Calling』以降のクラッシュやリプレイスメンツの音楽的変遷を重ねることもできそうだ。
- 前の記事: Green Day
- 次の記事: AtoZ for PUNX(A~L)