まだまだあります、私たちを魅了するサーフィン映画!!
『メニー・クラシック・モーメンツ』
ポニーキャニオン(1976)
サーフ・シーン以外もすごくイイ! マーク・リチャーズとショーン・トムソンの2大スターに加え、バテンス・カルヒオカラニらの凄まじいセッション。あまりに有名な一本だが、サーフすることの意味と〈一生心に残るあの一瞬〉をカラパナの音楽とともに訴えている。もう一度藤沢市民会館で見たいです。(藤崎)
『シー・フライト』
キング(1980)
80年代のスターが総出演! なかでもジェリー・ロペスの美しいチューブ・ライディングはホントにカッコイイ。今も昔も彼はすべてのサーファーの憧れだ。あらゆる角度からの撮影により、波の美しさをここまで映し出した映像は当時としては画期的。さすがボブ&ロン・コンドンの最強チーム。(藤崎)
『バリ・ハイ』
ポニーキャニオン(1981)
アジア随一のサーフ・アイランド、バリ島を舞台にした作品。当時としては斬新なカメラワーク――空・海・陸の3点から映し出される映像は至上の喜びを与えてくれる。バリの豊かな自然にはため息の連続で、とくにラストの夕日はまだ見ぬ〈天国〉がチラリ。すべての人をバリの虜にしてしまう最高級品。(山西)
『ショック・ウェーブ』
キング(1988)
謎のコントではじまる今作。しかし、中身はとにかくスゴイ! ジェット・スキーに取り付けたカメラと、陸に設置したロング・レンズからの撮影により、まるで自分自身がラインを描いているんじゃないかという錯覚に陥る。80年代丸出しのジャケだが、撮影技術が向上したいま観ても、このスリルは不変。(山西)
『シエスタ・アンド・オラス』
ポニーキャニオン(1997)
〈何もかも捨てて90日間の自由な時間が出来たらどうする?〉というウットリする問いかけから始まるこのムーヴィーは他とは全然違う! メキシコの誰も知らない波を求めて、オンボロのバンで旅から旅へ。全体に漂うのは圧倒的な自由と素朴な人々と素晴らしい景色。ラストのプエルト・エスコンディードの波が凄い。(藤崎)
『オリジン・オブ・ブルー』
ソニー(2000)
そのメロウなサーフ・スタイルと60年代リヴァイヴァルが相俟って、再び注目を集めているロングボード。ってことは、リラクシング・スタイル? いえいえジョエル・チューダーの芸術的ライディングを筆頭に、タイラー・ハジ-キャンのノーズなど、凡人(私)には理解し難い映像が満載。イメトレには刺激的過ぎ!?(高橋)
『イマジン』
ポニーキャニオン(2000)
ケリー・スレーターの弟ステファン・スレーターと、その恋人でモデルのベロニカ・ケイ、絵描きのクリスチャン・エンスのサーフ・トリップを追った作品。異なった文化圏で出会うサーファーたちから波乗りの本質を垣間見る。また、その土地ならではの出来事にもサーファーらしいユーモアがいっぱい。(山西)
『イン・ゴッズ・ハンズ』
ソニーピクチャーズ(1997)
サーフィンは楽しいだけじゃない。それは時に命をも奪うものである。この映画のテーマはずばり〈死〉。化け物のような大波と、それに真摯に向き合うサーファーの姿は、観ている側にも緊迫感を伝える。なぜそこまでして波に挑むのか――彼らの運命も含め、その答えはすべて神のみぞ知る?(山西)
『オーシャン・トライブ』
ポニーキャニオン(1997)
仲間のいないサーフィンは味気ない。サーファーこそ友達を大事にする種族なんじゃないかと思う。そんな彼らの絆を描いた素敵な映画がコレ。末期ガンの仲間を最後のサーフィンに連れ出すため集結した親友たち。抗ガン剤で髪が抜けた友を気遣って全員で丸刈りにする姿なんて熱すぎる! 波に酔い、友情に涙。(山西)
『ローカル・ボーイズ』
タキ・コーポレーション(2002)
少年たちの夏を描いた青春ドラマ。伝説のサーファーとの出会い、縄張り争い、仲間とのメキシコ旅行――海を通して成長していく彼らの姿は実に爽快。ストーリー性も高く、「ブルークラッシュ」が好きな人にはとくにオススメ。とはいえライディング・シーンも満載で、そのへんの期待も裏切りません。(山西)
『ブルークラッシュ』
ユニバーサル・ピクチャーズ(2003)
女の子サーファーにスポットを当て、そのファッション性の高さからNYコレクションにも影響を与えたという大ヒット作。恋に仕事にサーフィンに、全力でがんばる彼女たちの姿にには熱いものを感じます。また、水中写真家の巨匠ドン・キングによる撮影は圧巻。女の子だからってナメちゃダメよ。(山西)
『スプラッシュ・ダンス』
ジェネオン(2003)
大のハワイ好きとしても知られる中野裕之によるショート・フィルム。年に一度の大波に備え身体を鍛えて待つ男の物語で、主演はカウアイ島出身のサーファー、タイタス・キニマカ。ドン・キング撮影によるサーフ・シーンは、迫力もありつつどこか優雅で、ハワイの雰囲気をしっかりキャッチしている。(山西)