海に行きたくなる映画、それが「ステップ・イントゥ・リキッド」!
2003年/アメリカ 監督・脚本/デイナ・ブラウン 製作総指揮/ブルース・ブラウン、レイ・ウィレンバーグJr 出演/レイアード・ハミルトン、ケリー・スレーター、ピーター“コンドル”メル、ロシェル・バラード、他 8月14日より東京・シネマライズ他、全国順次公開予定(配給/グラッシー)
映画の内容ついては監督にたっぷり語ってもらったので、ここでは劇中を彩る音楽の話を。デイナ・ブラウン自身が「(さまざまなスタイルを持った点で)音楽はサーフィンにとても似ているし、この作品を完成させるためのキーだった」と語るように、この映画では音楽が非常に重要な役割を果たしている。サントラに参加しているアーティストは実に幅広く、ジェレミー・ケイ、バットホール・サーファーズ、スライトリー・スチューピッド、さらには少年合唱団やオーケストラまでもが起用されている。しかし、あらゆるサーファーをフィーチャーした今作において、多様な音楽が用いられていることはいたって自然であり、映画を観ればこのサントラが単なるコンピレーションでないことくらいすぐ納得できるはず。たとえばアイルランドのシーンでは地元出身バンド、アッシュの楽曲を使うなど、その土地やシチュエーションにあった選曲は、私たちをより映像世界へと引き寄せてくれる。
目で、耳でサーフィンの楽しさを教えてくれる「ステップ・イントゥ・リキッド」。映画を観終わった後、おそらくアナタは海に行きたくて仕方なくなるはず。でもそれで正解。この映画は観客を海へと誘う不思議な魔力を持っているのだから。
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