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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2004年09月02日 16:00

更新: 2004年09月02日 17:53

ソース: 『bounce』 257号(2004/8/25)

フリーダム・スイート
『INSTANT SUITE』
トラットリア/2001
本編(スタイル・カウンシル編)を執筆している山下洋氏が、大所帯インスト・バンド、ワック・ワック・リズム・バンドとともに活躍するギター・バンド。モッズ・レジェンドたちへのオマージュをスタイリッシュにまとめ上げていく様から、〈日本のポール・ウェラー〉と呼ばれることもしばしば。(久保田)

JAMIROQUAI
『Emergency On Planet Earth』
Epic/1993
ソロ2作目『Wild Wood』は、ジャミロクワイに触発されて作られたなんて噂もあるが、デビュー当時のジャミロクワイは、スティーヴィー・ワンダー&ギル・スコット・ヘロンの隔世遺伝的な、ポール・ウェラー好みのニュー・ソウル臭をプンプン放出していたんだからそれも納得。でもこれ、本当に名盤なんですよ!(北爪)

TRAFFIC
『John Barleycorn Must Die』
Island/1970
ひさびさに本作を聴き返してみたら、あまりにもソロ以降のポール・ウェラーのサウンドと酷似していたので仰天した。スティーヴ・ウィンウッドの冴えまくった感性によって、UK音楽の伝統とUS南部への憧れが見事に溶解した、アーシーでグルーヴィーなUK流リズム&ブルースの完成形。彼でなくても憧れる。(北爪)

BEASTIE BOYS
『To The 5 Boroughs』
Capitol/2004
ポール・ウェラーとビースティー・ボーイズ? なんて思う人もいるかとは思いますが、99年発表のジャム・トリビュート作『Fire&Skill』の“Start!”に参加の経緯あり。ヤンチャっぷりや世界情勢に敏感なアンテナという共通項もあるけれど、なんといっても、どっちも〈イイ歳の取り方〉してるんだよなぁ。(加賀)

ザ・コレクターズ
『GLITTER TONE』
トライアド/2002
似たようなルーツのバンド、もしくはそれを取り囲むシーンみたいなものとは一線を画す活動をしてきたジャム~スタカン~ポール・ウェラー、そしてザ・コレクターズもしかり。ポールにはニール・ヤング、ザ・コレクターズにはYAZAWAというような、モッズの範疇を超えた意外な背景も共通項か。(久保田)

VAN MORRISON
『Moon Dance』
Warner Bros./1969
スタイルをいくらなぞっても黒人にはなれないが、心の底から〈俺節〉を歌えば、おのずとリアル・ソウルになる。という事実を身をもって証明した、孤高の天才白人シンガー。彼の前にカテゴリーの壁などありゃしないのだ。ソロ以降のポール・ウェラーがめざしているのは、間違いなく彼の境地。がんばれ、ウェラー!!(北爪)

SADE
『Diamond Life』
Portrait/1984
スタイル・カウンシルとシャーデーとの共通点は多く、80年代、ソウルやジャズ、ワールド・ミュージックを採り入れたサウンドが、当時流行の最先端だったカフェ・バーのBGMとして大ブレイク! 主にファッション的観点で語られ、彼らのレコードはオシャレな若者たちの必需品となった。(冨田)

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