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特集

UKポップ・ミュージックに盛られてきた〈毒〉と〈社会性〉 DROPPING BOMBS ON THE KINGDOM

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2004年09月02日 16:00

更新: 2004年09月02日 17:53

ソース: 『bounce』 257号(2004/8/25)

文/村尾 泰郎

 個人主義が行き渡っているUKでは、昔から批評精神が根付いていて、気にくわない体制側のヤツらについては常にブリ(テン)ブリ(テン)怒ってる。ましてやロックンローラーならなおさらのこと。ポール・ウェラーも、たとえスタイル・カウンシルで洗練されたサウンドに向かおうと、その歌詞において政府を厳しく弾劾し続けた。そんなふうに反骨精神を巧みなソングライティングで歌い上げた先輩バンドのひとつがキンクスであり、逆にフラストレーションを吐き出すようにシャウトしたのが、セックス・ピストルズをはじめとするパンク勢だった。エルヴィス・コステロはそんな〈超ムカつく〉シーンから登場しながらも、やがてはその卓越した音楽的ボキャブラリーで饒舌に政府をコキおろしていく。またニューウェイヴ~ネオアコを通過して現れたスミスは、〈女王は死んだ〉とアルバム・タイトルに掲げるほどの挑戦姿勢をアピール。バンドのギタリスト、ジョニー・マーがのちに加入するザ・ザも、社会に対する怒りと疑問をシリアスに音楽に反映させ、いまやすっかり孤高の存在となってしまった。

 そして、90年代ブリット・ポップ世紀には、ブルー・カラーの代弁者、オアシスがアラン・マッギーを介して労働党に急接近。ポール・ウェラーも支持する労働党の18年ぶりの政権奪回に一役買ったりも。とにかく政治とは切り離せないのがUKロック、キープ・オン・バーニング!なのです。

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