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特集

定番から新作まで──ジャパニーズ・レゲエの傑作を一挙ご紹介(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年08月12日 19:00

更新: 2004年08月12日 20:25

ソース: 『bounce』 256号(2004/7/25)

文/一ノ木 裕之、尾波 桂、大石 始、山西 絵美、YAHMAN

MIGHTY CROWN 『DANCEHALL RULER 2001』 ビクター(2001)
世界相手にガチンコ勝負を繰り広げてきたMIGHTY CROWN。ワールド・チャンピオン云々を抜きにしても、彼らがいたから私たちは日本のレゲエに誇りが持てるようになったのかもしれない。そんなわけで、このミックスCDは当然世界標準の内容。当時のヒット・チューンがモリモリなうえ、むせ返るほどの現場の空気がムンムンです。(山西)

VARIOUS ARTISTS 『Oh My Bad!』 Bass Kulcha/ISLAND/ユニバーサル(2004)
有望な新人を発掘するために90年代中盤にランキン・タクシーが立ち上げたレーベルがBass Kulcha。この最新レーベル・コンピでも心-G(ウィキッドなハイトーン!!)やSOLDIER(ハンパないヴァイブスでブッ飛ばすハードコアDJ!!)らをピックアップ。超ヴェテランであるKURTIS FLYの、職人的な話芸が光っているのもポイントだ。(尾波)

Home Grown 『High Grade Works』 ポニーキャニオン
彼らのビートがいかにあらゆるアーティストから求められてきたか、この編集盤を聴けば一聴瞭然。彼らの代表曲“OASIS”のアコースティック・ヴァージョンでゆったりと離陸し、PUSHIMやMIGHTY JAM ROCK、RYO the SKYWALKERらとの代表的コラボを収めた内容だ。既発曲中心の構成だが、かえって彼らの持ち駒の多さや鉄壁のアンサンブルが浮き彫りになっている。(大石)

H-MAN 『馬鹿話』 OVERHEAT(2004)
「H-MANは間違いない」とTancoが語ったように、Home Grownとは最高の相性を見せる話芸の天才、H-MAN。この最新作にはHome Grownのメンバー各自がプロデュース/楽器演奏で参加しているほか、Home Grown作品にも収録されていた“想い出の渚”“星にお願い”という2曲のコラボ・チューンも収録。笑えるだけじゃない言葉のキレも冴えまくる、H-MANの代表的名唱だ。(大石)

MOOMIN 『NO MORE TROUBLE』 ISLAND/ユニバーサル(2004)
これまでにも数々の名コラボを聴かせてくれたHome GrownとMOOMIN。そんな両者の息の合ったところは、MOOMINのこの新作でも確認できます。なかでも“ネバギバ”は最高の仕上がり。相変わらずと言えばそれまでだけど、一本筋の通ったスタイルに安心感を覚えるMOOMINの歌声も健在です。やっぱりスウィートな彼がみんな好きなのさ。(山西)

MINMI 『imagine』 ビクター(2004)
いまや日本を代表する歌姫MINMI。そんな彼女のこの新作でも“HAPPY SONG 2004”にてHome Grownが強力なサポートを聴かせてくれます。ユル~いビートにハモンド・オルガンが絶妙に絡むまろやかな仕上がりで、アルバムの起点となる重要なポジションを担ってます。もちろん“アイの実”ほかヒット曲もガッチリ収録されており、みんなで楽しめる一枚です。(山西)

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