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2000~台頭するヤング・ジェネレーション

台頭するヤング・ジェネレーション

 現在のシーンの中心にいるのは90年代中盤あたりにマイクを握りはじめた、もしくは頭角を現しはじめたDJ&シンガーたちだ。なので、この稿は彼らの次の世代を紹介しょうとするものだけど、その〈ニュー・ジェネレーション〉たちが単にフル・アルバムを残していないだけのハナシであって、現場での経験に関しては十分すぎるキャリアを積んできていることは最初に強調しておきます。

 まずは現在23歳のRUDEBOY FACE。年齢だけみれば確かに〈ニュー〉かもしれないが、実は10年近くのキャリアを誇るDJだ(はじめてマイクを握ったのが14歳!)。最近ではMACCHO(OZROSAURUS)らとのROMERO SPにも参戦。このユニットではヒップホップ・トラックも悠々と乗りこなし、新世代代表らしいところを見せつけた。また〈次の世代〉という意味では、ここ最近目ざましい活躍をしているGUAN CHAIも期待大。SAMI-Tの右腕としてFIRE BALLやPAPA Bのトラック製作も手掛けている彼は、2000年に行われたDJコンテスト〈登竜門〉での優勝をきっかけにデビューしたDJ。あらゆる面で〈スキルフル〉な彼のソロ・アルバムの登場をシーンは待ち望んでいる。かのNAHKIとの出会いをきっかけにシーンに浮上したPANGにも注目。彼女の魅力は豊かな声量とポップ&キャッチーな楽曲をストレートに歌いこなすその姿勢。最新ミニ・アルバム『あはっ!』ではヴァリエーション豊かな楽曲に対する適応力もみせている。そのほかには、別稿でも触れられているKENTY-GROSSや、Home GrownのTancoいわく「気になる新人」というSOLDIER……ここからは現場ないしは7インチでチェックしてほしい。(大石 始)


ROMERO SP『The R』(FUTURE SHOCK FOUNDATION)

果てることのない異ジャンルとの交流

 日本においてもレゲエとヒップホップの交流の歴史は長く、共闘しながらお互いの歩みを進めてきたようなところもある。ここ最近でいえば、昨年行われたFIRE BALLとNITROの共演ライヴはそれを象徴するものだ。CHOZEN LEEやPUSHIMとのコラボを行ってきたDABOしかり、ZEEBRAが自作にFIRE BALLを招いたこともしかり。KREVAやUZIのようにダンスホール・リディムに乗ってみせるラッパーも少なくないし、CORN HEADやYOYO-Cのようにその逆もしかり……と、とにかくキリがない。なかでも異色なのはブレイクビーツ・ユニット、HIFANAの『FRESH PUSH BREAKIN'』に参加したPROFESSOR CHINNEN。彼はその後BUSH OF GHOSTSのリミックス盤『BUSH OF GHOSTS REMIX』にも参加している。ロック界に目を向けると、NG HEAD、湘南乃風らが参加した山嵐『COLORS WATER MUSIC』はロックとレゲエのユニークな合流点を見い出した重要作品だろう。今後はさらにムチャなコラボを期待しています。(達磨 剣)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年08月05日 13:00

更新: 2004年08月05日 20:32

ソース: 『bounce』 256号(2004/7/25)

文/bounce編集部

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