Keyco とんでもない極上作『SEVEN』が到着!!
彼女は雨のように歌うし、太陽のようにも歌う。その歌は夕映えした空を描き出し、朝日があたる海を思わせもする。……つまり彼女、Keycoは息をするように歌うシンガーなのだ。ここしばらくは客演方面で活躍していた彼女だが、〈胎内に生命を宿している時の歌を録る〉というコンセプトのあった前作『Water Notes』からおよそ1年ぶりとなるニュー・アルバム『SEVEN』がいよいよ届けられる。基本は彼女自身+LIBRO+河野伸によるプロデュース・ユニット=ソコナシ・ラボが主導する作りで、そこに豪華……である以前に的を射た人選のゲスト・プロデューサーが絡んでいる。そのメンツは、saigenji、鈴木正人(LITTLE CREACHERS)、LOONY TUNE(Loop Junktionのバンド陣)、BL、AQUAPIT、そしてPor:tscape(DJ YUZEのジャズ・ユニット)……ら。彼らが揃いも揃って素晴らしい仕事ぶりを見せている(YOYO-Cの好演も光る)こともあって、今作はこれまで以上にしなやかなファンクネスやジャズ・テイストが濃厚かつソウルフルに匂う最高傑作(断言)となっている。生演奏の巧みなアンサンブルとヒップホップ的なクールネスの融合から生じた優しくオーガニックなヴァイブは、Keycoという魚を最上級に泳がせる水となったようだ。
なお、いま挙げたメンツの多くが関わるコレクティヴ〈N.B.S.A.〉もいよいよ動き出している。そのざわめきの正体は、8月のイヴェント(下のカコミを参照)で確かめるべし!!