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特集

Disc Guide for the season その2

カルカヤマコト『Black and Browny』 LD&K(2004)
ドロッとしたブルース感覚、強烈に渋い歌声、そして小憎らしいほどに堂々とした佇まい……それらは20代のそれじゃない。ダンスホール~ルーツ・レゲエをベースに、ジャズやリズム&ブルースも吸収した最新作。むせ返るような夏の匂いもプンプンと。あ、ジャマイカ在住だもんな。(大石)

moLo 『moLo』 PICTUS(2004)
生音を愛する4人組の7曲入りファースト・アルバム。ジャズ、ファンク、ソウル、ブルースなどをかき混ぜたミクスチャー・サウンドに、ギラつく太陽をも焦がすような情熱と開拓心を感じさせるアレンジが施されていて、何とも凄いことに……! 今夏、爆発必至のニューフェイスです。(立野)

The88 『GOLDEN SPARKLING WATER』 World Go(2004)
pumpin' piano MABO & THE 88が、The 88と名を改めてのファースト・アルバム。ブルース、ファンク、ジャズなどをロッキンに昇華するサウンドのキモは、躍動感に富んだMABOのピアノ。冷房なんかさっさと切ってスウィング!してこそ夏は来るんです。(立野)

Caravan 『Raw Life Music』 AARON FIELD(2004)
才気溢れるソングライターにして気ままな〈旅ヴァイブ〉を備えた希有なシンガー、Caravan。ジャック・ジョンソンらと共鳴するようなレイドバック感を備えた今作は、どこもかしこも印象深いメロディーで彩られた、夏の午前4時に似合うようなリラクシン・フォーク・ブルース作品。(大石)

Asa festoon 『Home & Away』 U'S MUSIC(2003)
saigenji、秋田慎治などが参加した通算4作目(2枚組のライヴ仕様)。キューバやブラジル音楽の旨味を吸収したサウンドもさることながら、彼女の〈声〉の魅力がじっくり堪能できるのが本作の魅力。待望の次作を引っ提げて、地元関西はもちろん、今夏は福岡でもその声が楽しめるとか!?(立野)

Pug27 『BIg bird』 PEACE(2003)
大阪のクラブ・シーンで名を馳せる、テクもありつつ勢いもある強者7名のデビュー作。ムーディーに哀愁を感じさせるナンバーで幕を開け、軽快なジャズ、ホーン&リズム隊が暴れ回るスウィンギンなナンバーなどなど、楽曲のヴァラエティーの豊かさと、その自由度に驚愕する一枚。(立野)

masami makino 『LATIN FLAVOR』 INNER CITY JAM TRACKS(2004)
ジリジリと肌を焦がす太陽のような灼熱系ラテン・ハウス作品。〈ヴェテランDJの処女作〉というキャッチコピーがふさわしくないほどにフレッシュで、どこかガサツなところも魅力。少し体温を下げるようなラウンジーなナンバーもあるので、安心して車に搭載できるはず。(大石)

比屋定篤子『ひやじょう』 Happiness(2004)
笹子重治、saigenjiらをバックに従え、のびのびと(だって沖縄録音だもんな)そのナチュラルな歌声を聴かせる充実の一枚。ブラジル・テイストも存分に、しっとり&まったりとただ純粋に〈いい歌〉を紡ぐその姿勢がなんとも言えずステキ。なぜか甘いモノを食べたくなるんだよ。(大石)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年07月15日 17:00

更新: 2004年07月15日 17:00

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/大石 始、立野 幸恵、出嶌 孝次

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