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orange pekoe ホームメイドな情緒が優しく漂う新作をリリース!!

 歌声が好き、お洒落なサウンドが好き、いつ聴いても和むから好き……。orange pekoeに魅了されるリスナーは、それぞれ、いろんなワケあって惹きつけられていると思うのですが、そのすべてが通ずる先にあるモノは、彼らの提供するデカい〈愛〉ではないでしょうか。それは、インディー時代から熱いエールを送ってきた関西のリスナーが、メジャーに移行した彼らを、さらにさらに熱心に見守る理由でもあるかと。

 さて、ジャズ、スウィング、ブラジリアン・ハウスやブロークンビーツなど、クロスオーヴァーしてゆくサウンドを横目に、彼らのニュー・アルバムはホームメイドな作風となっていて、前作『Modern Lights』と比べれば簡素とも呼べます。が、藤本一馬の手による人懐っこいシンセやギター、シタールの響きが、悠然としたナカジマトモコの歌と相まって、耳にココロに優しく馴染み出すと、大きな〈何か〉に変化するような感覚が生まれてくるのです。それは、orange pekoeの作品やライヴ(特に〈Modern Lights Tour〉での2人)を観た時に感じた、恋愛にまつわるポップスばかりがJ-Popシーンの中心を陣取る(ように見えた)……そんな時代の終焉にも似ていて。

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年07月15日 17:00

更新: 2004年07月15日 17:00

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/立野 幸恵

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