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BAGDAD CAFE THE trench town

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年07月15日 17:00

更新: 2004年07月15日 17:00

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/望月 哲

大らかな愛に溢れた極上のラヴァーズ・ロック

レゲエ・バンドいっしょにやらへん?


 オムニバス・シリーズ〈RELAXIN' WITH LOVERS〉のスマッシュ・ヒットも受けて、日増しに注目を集めつつあるラヴァーズ・ロック。レゲエ本来の開放的なヴァイブレーションと、スウィート・ソウルにも合い通じる甘くメロウなフィーリングを兼ね揃えた、そんなラヴァーズ・ロックの得も言われぬ魅力を総勢11人からなるバンド・サウンドで見事に体現しているのが彼ら、BAGDAD CAFE THE trench townだ。

「BAGDADを組む前に、いろんなバンドやってきたんですけど、実は僕、高校生の頃から、ずっとレゲエのバンドをやりたいと思ってたんですよ。で、前のバンドをいっしょにやってたTICO(TICO ARAI/ドラムス)とかMICHAEL☆PUNCH(ピアノ)くんに〈俺、ちょっとレゲエ・バンドやりたいねんけど、いっしょにやらへん?〉みたいなことを言ったら、〈おお、やろうやろう〉みたいな話になって、そこから知り合いを通じてメンバーが集まっていった感じですね」(WHAT'S UP Raita、ギター)。

 バンド結成後は、〈OSAKA SKANKIN' NIGHT〉や〈Love sofa〉といった、地元・大阪の人気イヴェントを中心に精力的な活動を展開。そして、昨年8月にリリースされたファースト・アルバム『Love sunset』をもって、その名は一躍全国レヴェルに広まった。

「いま思えばメンバーそれぞれの意識が、少しいろんな方向にバラけ過ぎてたところもあったかもしれないけど、ライヴの臨場感みたいなものは、あのアルバムで、すごく上手いこと出せたと思います」(Raita)。

 それから約1年を経て届けられたのがセカンド・アルバムとなる今作『UPRIGHT AND SMILEY』。聴き手の琴線を心地良く揺さぶる、たおやかなバンド・グルーヴ、祝祭感覚溢れるフレーズを奏でながらも、ときにソウルフルに切り込んでくるホーン・セクション、そして雲の切れ間から差し込む太陽の光のようにバンド全体を優しく照らすコーラス隊……。プレイヤーそれぞれの表情がスピーカーをとおして聴き手にしっかりと伝わってくる、彼らならではの表情豊かなサウンドは今作でも見事に健在だ。

「1週間に1回集まって練習するのも、そこで顔を合わせて遊ぶみたいな感覚でやってるから。もしかしたらそういう姿勢が音に反映されてるのかもしれないですね」(Raita)。

「ステージで歌をうたうときには、とにかく自分が気持ちいいかどうかがいちばん大切だと思ってるんです。それでお客さんも気持ち良くなっていっしょに揺れてくれたらいいですよね。演る側と観る側が、ひとつの温かい空気みたいなものを共有できたらいいんじゃないかなって」(MAI、ヴォーカル)。

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