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ワタシがオススメする韓国映画──そして〈韓流〉を巡る証言

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
  ペ・ヨンジュンを勝手にライヴァル視している後藤です。ですが、新作「スキャンダル」でのペ氏が松尾スズキ氏にしか見えないのは僕だけでしょうか。さて今回、僕がオススメする韓国映画は「猟奇的な彼女」です。非常にベタなストーリー展開だし、主演のチョン・ジヒョンがもの凄く可愛いというだけで猟奇的な部分は微塵もないのですが、チョン・ジヒョンの可愛さだけでライスが何杯でもいけます。そして、あんなに可愛い子に振り回されるキョヌが羨ましくてなりません。テンポ良くストーリーが展開していくので、チョン・ジヒョンの可愛さ抜きにしても楽しめる映画だと思います。

  最新シングル“ループ&ループ”(キューン)も好調のASIAN KUNG-FU GENERATION。今年の夏はビッグ・フェスティヴァルへの出演が目白押し!! 詳細は〈www.asiankung-fu.com〉まで!!

sona
  私のオススメは「ラスト・プレゼント」です。純愛って感じで。この前、日本の友達とみんなで観て、みんなで感動しました。芸能界、特にお笑いの方々にはしつこいほどオススメしています。それと、とにかく涙なしでは観られないのが「おばあちゃんの家」。観ている人に感動が伝わってきます。バーンとくるのではなくて、後からジンワリと。ドキュメンタリー風に撮っているのでとてもリアリティーがあって、忘れかけていたなにかを思い出させてくれる作品です。たくさんの人に観てほしいです。

  ユンソナが今秋、日本で〈sona〉として音楽活動をスタート。7月22日にはSHIBUYA O-EASTで行なわれるイヴェントへの出演も決定。オフィシャル・ウェブサイト〈www.sonamusic.net〉もチェック!! 右は、彼女がオススメするDVD「ラスト・プレゼント」(松竹)

呉 徳周(シネカノン 宣伝担当)
  現在の状況にはそんなに驚きがなく、やっと知れ渡ったか、といった思いです。というのも、99年頃の「シュリ」前夜、とでもいいましょうか、そのころに世に出た韓国映画に驚き、興味を覚えていたので。なので、昨今のブームは〈突然のもの〉というより、水面下で沸々としていたものが表面に現れたのではないでしょうか。その人気の理由を一言で言うと、圧倒的な〈パワー〉。〈本気度〉というか。「シュリ」の頃から今日まで変わらぬ印象は、〈この人たちはもの凄い本気で、もの凄いパワーで映画を作っている〉ということ。あと、ホントに元気。よく食うし、よく呑むし、良く喋るし。ビックリするくらい礼儀正しくていい人たちなんです。最近だと「殺人の追憶」のご一行。主演のソン・ガンホさんや、監督や、もうみんなファミリーで、いっしょにいてホントに楽しい。だから自然と愛情が生まれるし、この人たちのためにもがんばって宣伝しなきゃと、改めて思うんですよね。

  シネカノンが配給を手掛けた映画「殺人の追憶」も大きな話題を集めました。8月27日には同作のDVDもリリースされるので、それまではサントラ『殺人の追憶』(ソニー)をチェックしてくださいね!!


竹中祐子(タワーレコード渋谷店 アジア担当)
  お店に立っていてそのフィーヴァーぶりを実感したのは、「冬のソナタ」がBSで始まってちょっとしてからだから……去年の夏のことですね。品の良さそうな方が〈冬ソナ〉のサントラを〈車で聴く用〉と〈自宅用〉と〈会社用〉の3枚をまとめて買っていく、なんていうこともありました。J-Popのコーナーでも問い合わせがあったみたい。たとえTVドラマが放送されていてもそのサントラが廃盤の場合ってよくあるんですけど、最近だとそれを血眼になって探している方も多いんですね。だから、お客様がよりマニアックになってる気もします。高度な問い合わせもすごく多いし、こちらも勉強してないといけない。「スキャンダル」効果もあって、それまでTVドラマに夢中になっていた方が映画のほうに興味を持たれているケースも増えているようです。アイドル系から名優系までおしなべて人気があるし、この人気が落ち着くことはしばらくないんじゃないでしょうか。(談)


  担当のオススメは、イ・ビョンホン、ソン・スンホンといった押しも押されぬ大スターたちがかつて出演していた99年のTVドラマ「Happy Together」のサントラ『Happy Together』(Sony Korea)。なお、こちらは最近リイシューされたばかりです!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年07月01日 17:00

更新: 2004年07月01日 19:12

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/bounce編集部

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