こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

イントロダクション──〈韓流〉の現状はどうなってるの?(3)

今後注目すべき話題映画は……?

「オアシス」や、昨年の韓国最大のヒットとなった「殺人の追憶」、キム・ギドク監督の「悪い男」など、すでに日本で公開が終了してしまった映画も多いが、今年はまだまだ話題作が上映される。まずは「シュリ」「JSA」以上に話題を集めそうな大作が2本。それが「シルミド/SILMID」と「ブラザーフッド」である。前者は軍事政権下で実在した、北朝鮮のキム・イルソンの暗殺を目的とした暗殺部隊の悲しき運命を描き、後者では朝鮮戦争の戦場における兄弟愛を描いている。共に史実に基づいたスケールの大きいテーマと映像が圧倒的で、歴史に翻弄される民衆の悲しき運命を描いた両作品は共に韓国で大ヒット。これまでの国内映画の記録を次々と塗り替えるモンスター作品となった。また、秋には日本でも「オールド・ボーイ」の公開も予定され、キム・ギドク監督作品も「受取人不明」、チャン・ドンゴン主演の「コースト・ガード」「春夏秋冬そして春」と過去の3作品の公開が予定されている。

 先にも触れたが、ジャンルの多様性も韓国映画の魅力のひとつ。ホラーやコメディーも豊富で、ホラーでは「箪笥」や、「猟奇的な彼女」で日本でも認知されたチョン・ジヒョン主演の「4人の食卓」が公開される。上映は終了してしまったが、ハリウッドがリメイク権を獲得したコメディー映画「花嫁はギャングスター」などなど、韓国の素晴らしい映画は尽きることがない。

 劇場に足を運んだり、DVDを観れば、きっとお気に入りの1作に出会えるはずだ。

▼文中に登場する映画のサントラを紹介


『Taegucgi』(Yejeon)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年07月01日 17:00

更新: 2004年07月01日 19:12

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

インタビュー