ソニック・ユースにまつわるミニ・ミニ人名辞典 MINI-MINI INDEX OF SONIC YOUTH
BEASTIE BOYS【ビースティ・ボーイズ】
アダム・ヤウクらの呼びかけにより開催されたチャリティー・イヴェント〈チベタン・フリーダム・フェスティヴァル〉にソニック・ユースは出演
BOREDOMS【ボアダムス】
日本発、世界を揺るがすエクストリーム・ノイズ・バンド。ソニック・ユースとは数々のライヴで共演済み
CHRISTIAN MARCLAY【クリスチャン・マークレイ】
NYダウンタウン・シーンの重鎮的異才。サーストン&リーとの交流も深く、クリスチャン&リー&エリオット・シャープという編成での来日経験もアリ
DJ OLIVE【ディージェイ・オリーヴ】
イルビエント・シーンを牽引していたウィのメンバーとして活躍。今年ソロ・アルバムを発表したばかりで、キム・ゴードン&ザ・スウィート・ライドのメンバーとしても活躍中
IGGY AND THE STOOGES【イギー・アンド・ザ・ストゥージズ】
先ごろ、ソニック・ユースとのアメリカ・ツアーを終えたばかり
IKUE MORI【イクエ・モリ】
元DNAにしてノーウェイヴ期から活動する鬼才。キム・ゴードン、DJオリーヴとの連名で作品をリリースしている
JIM O'ROURKE【ジム・オルーク】(エンジニアほか)
10代にして即興音楽界の権威、デレク・ベイリーのカンパニーに参加。デヴィッド・グラブスとのガスター・デル・ソルなどを経て、その権威から解き放たれるようにポップ・フィールドへと足を伸ばし、一躍時の人となったシカゴの音響工作人。ソニック・ユースへの加入はひどいジョークのようでありながら、バンドの音楽的可能性をさらに拡げた事件といえよう。どんどんロック化していく自身のアルバムも痛快だが、ウィルコの『Yankee Hotel Foxtrot』に代表されるエンジニアとしての仕事ぶりももはや神がかり的。いまやその〈トッチャン坊やキャラ〉は、ソニック・ユースの起爆剤にしてお笑い担当。晴れて正式メンバーとなったそうな。(久保)
KIM GORDON【キム・ゴードン】(ベース/ヴォーカル)
インディー・ロック・シーンの姐御は、実はキティちゃんが大好き。しかもマニア級。ということで、ソフィア・コッポラとの共同プロデュースで始めたブランド〈X-girl〉などでファッション界でも姐御肌なキム。元プッシー・ガロアのジュリー・カフリッツ、ボアダムスのヨシミ、ペイヴメントのマーク・イボルドとのローファイ・ガレージ・バンド(?)、フリー・キトゥンはあまりにもキュートな子猫ちゃんでしたが、ソニック・ユース自身のレーベルからは、DJオリーヴ、イクエ・モリとの素敵なエクスペリメンタル作品を発表したこともある。昨年はそこにジム・オルークも加えたキム・ゴードン&ザ・スウィート・ライドとして来日。早くこのメンバーでの音源も聴きたいところ。(久保)
LEE RANALD【リー・ラナルド】(ギター/ヴォーカル)
ソニック・ユースのギター・ノイズが、あんなにも美味しい味がするのには理由がある。そう、この人の端正でいて途方もなくイマジネイティヴなギターワークがあるから。みずから詩集も出版したりと50'sビートニクに影響を受けたポエティックなスタイルは、NYの実験場、ニッティング・ファクトリーで夜な夜な行われるインプロヴィゼーション・バトル(ウイリアム・フッカー、クリスチャン・マークレイ、アラン・リクトらとのスリリングな音の出し合い)にもみっしりと凝縮。最近では即興演奏集団、ジャッキー・O・マザーファッカーとも共演済み。(久保)
STEVE SHELLEY【スティーヴ・シェリー】(ドラムス)
非ミュージシャン的なスタンスから始まったソニック・ユースの活動に、ミュージシャンシップを初めて持ち込んだのがスティーヴ(86年より参加)。個性の塊たちのスパークをも軌道に戻すそのビートがなければ、ソニック・ユースも過激なジャンク・バンドで終わっていたのかもしれない。そんなスティーヴはサーストンのもっともポップなソロ・アルバム『Psychic Hearts』やトゥー・ダラーズ・ギターなどに参加しているほか、自身が主宰するスメルズ・ライクよりブロンド・レッドヘッドやキャット・パワーをリリースするなど、目利きの確かさにも評価が高い。96年に復活したレインコーツにもドラマーとして参加。縁の下の力持ちとは、まさに彼のことである。(久保)
THURSTON MOORE【サーストン・ムーア】(ギター/ヴォーカル)
ソニック・ユースの頭脳にしてNYアンダーグラウンドの巨人。時にシリアスながら、時に無邪気すぎる振るまいは、数多くのレーベル運営や猛者とのインプロヴィゼーション・ノイズ大会にも顕著に表れている。フリージャズの極北ボルビトマグスや元祖ターンテーブリスト、クリスチャン・マークレイ、灰野敬二ら共演者も数知れず。最近では反戦アート・サイト、プロテストを立ち上げたりと、40代半ばにしてそのパンク心は変わらず。(久保)
95年に発表されたサーストン・ムーアのソロ・アルバム『Psychic Hearts』(Geffen)
MERZBOW【メルツバウ】
エクストリーム・ノイズ・ミュージックの日本代表。ジム・オルークがメンバーにメルツバウ作品を紹介していた、とサーストンの弁
NEIL YOUNG【ニール・ヤング】
90年のアルバム『Ragged Glory』をリリースした際、ソニック・ユースと共にアメリカ・ツアーを敢行
STILLUPPSTEYPA【スティルアップステイパ】
アイスランドのラップトップ・ユニットで、ソニック・ユースのラヴコールによりヨーロッパ・ツアーのフロントアクトを務める
YUKA HONDA【ユカ・ホンダ】
チボ・マットのメンバー。キム・ゴードン、イクエ・モリ、DJオリーヴとの連名でリリースされた作品にゲスト参加している