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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年05月13日 13:00

更新: 2004年05月13日 19:15

ソース: 『bounce』 253号(2004/4/25)

FUNKY DL
『The Classic Fantasy』
 Washington Classics(2003)

  日本でも別格扱いの人気を誇るDLの最新作。タイトなドラムに心を躍らされつつ、胸キュンなフックを泣きながら口ずさんでしまう“Me & My Microphone”がズバ抜けてヤバいのですが、その他の曲もメロメロ・スペシャル! この徹底したメロウ・マッドネスの濃縮ぶりはファンタジー以外の何物でもないでしょう!(出嶌)

LYRICS BORN
『Later That Day...』
 Quannum(2003)

  DJシャドウ周辺のクルー、クアナムMC'sの中心人物でもある日系人ラッパー兼シンガーによるソロ・デビュー・アルバム。クアナムのレーベルメイトたちはもちろん、トミー・ゲレロやカット・ケミストらまでもをバックに従え、ファンキーでソウルフルなトラックに絡む彼自身のシブ~い歌声やラップが実に味わい深い。(卯之田)

GANG STARR
『The Ownerz』
 Virgin(2003)

  新作をリリースするたびに世界中の〈もっともコアなヒップホップ・ファン〉たちの注目を集めてきたと言ってよい、重鎮コンビによる6作目。DJプレミアによる独創的なスクラッチとミニマルなループが生み出すグルーヴのなか、グールーがひたすらクールに力強くラップするといった姿はやはり何にも代え難い魅力を放っている。(卯之田)

DJ Mitsu the Beats
『NEW AWAKENING』
 PLANET GROOVE(2003)

言うまでもなく、GAGLEの頭脳が生み出したエクレクティックな名盤。ジャジーなヒップホップが前半に固められ、リトル・ブラザーやケイオティックス、Hungerら世界中のMCが代わる代わる登場。街に出る時は標準装備したい着心地の良すぎる好トラックだらけで、聴き続けてると目頭が熱くなるか目眩がするか、どっちか。(出嶌)

ENCORE
『Layover』
 Hiero Imperium(2004)

  プリンス・ポール周辺で活躍していたエンコア、久々のアルバムはハイエロ帝国から! ザラリとしたイイ声で滑らかに流すフロウ、ジェイク・ワンやアーキテクトによるドラマティックで品の良いトラック……気持ち良くキマってますわな。ペップ・ラヴやA・プラスといったハイエロ家族や、レディバグもピースフルにバックアップ。(出嶌)

VARIOUS ARTISTS
『HYDE OUT PRODUCTIONS FIRST COLLECTION』
 handcuts(2003)

  日本が誇るサンプリング・ヒップホップ職人=Nujabesが主宰するHYDE OUT初のコンピ。ファンキーDLやペイス・ロックらをフィーチャーした曲など、これまでアナログのみだった音源の数々を初CD化。美しいピアノやストリングスを基調としたループ感の心地良さはさすがにツボを押さえている。(卯之田)

STRICT FLOW
『Without Further Ado』
 Authentic(2003)

  ピッツバーグから現れたジュラシック5フォロワー……という形容で片付けてしまうのが惜しい、グッド・ヴァイブとファット・ビーツに溢れた一枚。掛け合いを軸にしたグループはけっこういるけど、ここまで瞬発力のある奴らもそんなにいません。J・サンズやチョップスもゲスト参加し、楽しげな雰囲気を増幅してます。(出嶌)

AZEEM WITH VU
『Mayhem Mystics』
 Wide Hive(2004)


  VUとしてのリリースやDJゼフのソロ、リミックス集など、次々に作品を送り出してくるワイド・ハイヴの最新作は、ラッパーのアジームがVUとガッチリ組み、生バンドのグルーヴを堪能させる注目作に。洗練されたジャジーでヘヴィーな演奏に、アブストラクト感もあるコスリ、そして温もり系のラップ……理想的な三位一体ですな。(出嶌)

PEOPLE UNDER THE STAIRS
『Or Stay Tuned...』
 Om(2003)

  ジャズ~ファンクの熱心なコレクターとしても知られるテス・ワンとダブルKによるLAのコンビが放ったサード・アルバム。サンプリング主体のオールド・スクール・マナーを心得たスタイルは変わらずとも、まだこんなにもクールでファンキーなネタがあったのか!と感心させられるほど。珠玉のレア・グルーヴが堪能できる作品。(卯之田)

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