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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2004年05月07日 21:00

ソース: 『bounce』 253号(2004/4/25)

〈ギター〉という楽器に、ロックの魅力と魔力を感じているジャンキーが多いことは事実。そしてギタリストによる独創的なアプローチが、これまでのロック史を更新させてきた。

 ジョー・ペリー(エアロスミス)やジェフ・ベックは、ワウやトーキング・モジュレイターといった60年代後期の楽器/機材の進化を受け入れ己の演奏に磨きを掛けた、いわばクールで知的なギタリスト。ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)は弓での奏法や独自のブルース解釈を巧みに採り入れ、エディ・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン)はライトハンド奏法での速弾きなど、革新的な奏法を編み出した、いわば閃き型の天才ギタリスト。さらにブライアン・メイ(クイーン)は、ロック・ギターにシンフォニックかつドラマティックなアプローチの可能性を提示している。

 しかし、そんなテクニカルなギタリストとは対照的に、ストレートなリフを叩きつけるロック・ギターのワイルドな魅力は、アンガス&マルコムのヤング兄弟(AC/DC)やスラッシュ(ガンズ&ローゼズ)などの演奏が秀逸。いずれも強烈なルックスでヴォーカリストに負けない個性を発揮しており、多くのギタリストが憧れを抱く存在である。

 60年代以降、ロックの演奏が〈シンガー+バック・バンド〉という図式から、〈バンド〉という認識に変化していくなかで脚光を浴びはじめたギタリストの存在。いまではあたりまえになったギター・サウンドやテクニックも、彼らのような先達の苦労があってこそ。そこに〈ギター・ヒーロー〉としての輝きがあるのだ。

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